看病するママは期待されるイメージが出来すぎている。毎日病院に通って、夜までいないといけない。時間に自由の利く仕事だったから、面会出来ない時間に仕事に行って、通院していたが、休みの日などは正直「何を着たらいいの?」と迷った。誰の目を気にしているかというと他の見舞客の目だ。よれよれの格好では憐れまれてしまう。きちんとしてると、着飾ってと責められる。何を着ても正解ではない。私は努めてきちんとした服を着るようにした。自分がしっかりしないといけないからだ。また娘に心配をかけたくないからだ。自分のルールで一日一度笑うと決めていた。どんなに辛くても一日一つくらいは笑いのネタがある。周りが泣き暮れていると本人が泣くことが許されなくなる。本人は泣いていい。バスで前に乗った人のカツラがばればれだったとか、くそくだらない話題を探して、娘と笑った。それまでは、お笑い芸人を正直馬鹿にしてたところもあったのだが、入院期間はお笑いにどれだけ救われたか分からない。笑うことがどれだけ人間に力を与えるのかと思った。結局入院中は、あなたは私の負担になっていませんよと娘に伝えるためにきちんとした服をきて、きちんとお化粧をした。