安楽寺は
 住職せいはん と 坊守あきさん 
のふたり体制です。

地方の小さなお寺は
ふたりかひとり、あとは家族二世代などで
運営しているところがほとんどでしょう。

僕たちは(いや、誰もがそうですけど)
それぞれに他人同士であり
違う価値観をもって生きています。

この安楽寺で住職を務めるまでは
大きな会社ではたらいていました。

所属していた部署だけで100人近く。
ありがたいことにひとつのチームをまとめる役割も頂いていました。

そんな労働環境で大切だったことは
納期やスケジュールやコストや品質。

特に情報システム関係だったので
場合によっちゃ夜中でも電話がかかる。
基本的に普通に動いて当たり前なので
褒められるよりもお叱りを受ける方が多い。

いや、それは当たり前なんですけど。

僕はチームをマネジメントする仕事として
みんながそれぞれに裁量を持って、活き活きと仕事をしてもらえるために色々と工夫をしてきたつもりでした。

でも、安楽寺で日々を運営する中で「やっぱりそうは言っても、みんな、合わせてくれてたんだなぁ」と実感しています。


この写真、素敵でしょ♪

これは、つい先日、初めて安楽寺から遠く離れた 大師湯さん(福井県小浜市)で開催した精進スイーツ体験教室の試食です🎂

半年くらい前から
「安楽寺以外でスイーツ教室とかワークショップを開催してみようか」
という話はしてました。






でも、なかなか実現しませんでした。

僕たちはそれぞれに考え方や行動するまでのアプローチが違う。

僕は
 とりあえずやってみたら色々分かるから行ってしまえ!
って感じのところもある。
(もちろん、そればっかりではないですよww)

でも、あきさんにはあきさんの考え方がある。

そこって大事なことだと思います。
別にどちらかが正解でも間違いでもない。

だから、少し待っていると、やっぱり色々考えて僕には思いつかない準備をして、素敵な時間を作ってくれるんですよね。





これも以前から
 「Zentangleの動画をやらなきゃね」
と会話をしていて
今日、先日に開催したワークショップの参加者限定でフォローアップ動画をYouTube安楽寺にリリースしました✨



僕だったら「即公開!行っちゃえ!」なんですけど、それは、考え方の違いです。

どちらが正解とかではない。

方針や方向性がきちんとずれていなければ、それぞれのペースで動ける余地を残しておくのは、とても大事なことなんです。

その方針や方向性を、何度も何度もしっかりと話し合うことによって、ペースやスピード感は違っても動き出す。

そして、然るべきところに収まっていく。

最近、やっと、分かりました。