いやぁ...

 

長く厳しい三日間でした。

 

安楽寺では毎年の節分行事として 星供祈祷 をおこなっています。

今年の節分は2月3日でしたので(毎年同じ日じゃないんですよ)
2月1日から2月3日までの3日間で合計八座の祈祷をおこないます。


【 2月1日 当年星供法 】
  三座 ( 10時 / 13時 / 15時 )
【 2月2日 当年星供法 】
  三座 ( 10時 / 13時 / 15時 )
【 2月3日 本地金輪護摩法】
  二座 ( 10時 / 15時 )

2月3日 15時の座(結願の座)が終わりましたら

私が大切に1枚ずつお書きして

護摩の炎に当てて加持念誦した星供札をお受け取りいただけます。



安楽寺ではBASE(ECサイト)でもお申込みできるようになってます。

https://anrakuji.thebase.in/items/38818579

1日目と2日目は静かな祈りの時間。

3日目は護摩の炎を上げて盛大に祈祷をする時間。

...こんな感じで身につける衣も変わります。


▼当年星供法の衣体(衣装)

 


▼本地金輪護摩法の衣体(衣装)

 

1日目と2日目におこなう当年星供法は約1時間の祈祷です。
準備と片づけを含めると2時間。

10時 / 13時 / 15時 の三座なので 2時間 × 3 = 6時間
ということで...ほぼ1日中、極寒の護摩堂の中にいます。

 



よく
 「2日に御札をいただきにいっても良いですか?」

と聞かれたりするんですが

 「ごめんなさい。3日の15時の座を終わってからなんです。

  もし3日のご都合悪かったら4日以降でも結構ですし郵送もできます。」
とお答えしています。

1日目と2日目の当年星供法は
行者(=私)の諸星
 本命星・元辰星・当年星・本命宿
を本地(本尊)として修法をおこないます。

「私たちの為に祈祷をするんじゃないの?」

いいえ、違うんです。

行者である私は、この2日間で六座の行を重ねて自身の力を少しでも高めます。
そのうえで3日目に護摩祈祷を二座おこない

星供札一枚ずつを丁寧に護摩の炎に当てて加持祈念を致します。

密教には『三力加持』という考え方があります。
 以我功徳力 如来加持力 
 及以法界力 普供養而住

自力でも他力でもなく三力。
『行者の力と、如来の御力と、法界(場)の力が一つになることで

 初めて悟りへの道が開ける』

そんな意味です。

つまり、そのすべては、行者が自らを律し修行をすることに始まる。
法界(狭く言えば お寺の境内・堂内)もまた、私たちが日々調えている。
そのうえで 如来(仏さま) と繋がり、はじめて御力をいただくことができる。

3日目におこなう護摩祈祷のなかでは
 『三者(行者・如来・護摩壇)は全て平等である』

と観想します。

逆に言えば『平等である』と想えるまで自身を高めなければなりません。

 



星供祈祷では、おひとりおひとりの星を占い

当年の禍福から善き1年となることを祈ります。

たくさんの本命(運命)を診て加持祈念をおこなうには

私自身がいくら行を積んでも足りないくらいです。

とはいえ様々な法務や寺務に追われる身でもあるので

考えに考え、悩みに悩んで、2日間六座の当年星供法を厳修。

そして、晴れて、3日目(節分当日)の 結願日 を迎えるという流れです。

合計六座の行を重ねたわたくしが

拙いながら、二度の護摩祈祷にて加持念力を込めた星供札です。

『三ヶ日の行法結願此の座に在り。
 凡夫具縛の身なれば精誠を致すと雖も越三摩耶の罪多からんか。』

👆結願の座で読み上げる表白の一部です。

色々頑張ったんだけど、至らないところも多々あったんだよ。

そりゃ凡夫(人間)のすることですから...許してね。

そんな意味です。
多々ある反省は来年にしっかりと引き継ぎます!

お越しくださった皆様。本当にありがとうございました🙇

 



「やった!今年は大吉だ!」
「今年は黒丸(大凶)だ〜💦」
「去年から昇格したわ~♪」

本堂で星まわりを話し合っているお姿
嬉しく拝見させていただきました😊

BASE安楽寺でお申込みの方は
お手元に届くまで今しばらくお待ちくださいませ🏠🚛💨

少しずつ春が訪れます🐤
皆々様に。どうぞ良い1年が訪れますように。


南無金輪仏頂
南無北斗妙見
南無当年属星
南無七曜九執十二宮神
南無二十八宿諸宿曜等