福島泰樹の「荒野の歌」を読了。90年代初頭のボクサーを描いたものだ。50%くらい知らない。言い訳をすると地方ではテレビは世界戦しかしない。世界戦すらしない時もある。凋落のスポーツである。ただ、純粋である。あそこではだらだらできない。正方形の荒野ではだらだらできないのである。逃げることはできても隠れることはできない。この本で笑えた言葉がある。「彼女は?」「いません。結婚して、小遣い減らされたんじゃ。女なんかに金を遣うのは馬鹿らしい」凄い純粋な言葉である。