注文住宅のプランニングの際に2階に子世帯、1階に親世帯といった上下振り分け型の二世帯住宅では、階段は二つの点で重要な役割を果たすことになります。
一つは、外階段の意味する重要性であって、もう一つは内階段の意味する重要性です。まずは外階段の重要性から考えてみます。
外階段を設けるか、設けないのかは二世帯住宅の同居の在り方にも関わってくる重要なテーマとなってきます。それは、部分同居スタイルを採用するのか、分離するスタイルを採用するのかを考えることと一緒です。さらに、サブの玄関も含めて玄関を二つ設けるのかという問題にも関わってきます。
外の階段を設けることは、分離型の同居スタイルを採用することであって、玄関も二つ設けることになります。外階段の性格は、居住空間に達するアプローチのようなものです。2階の家族にとって、内階段がなければ、外階段だけが唯一の外へ通じるルートとなります。
また、外階段は、玄関と同様に対外的にも二世帯住宅同居の在り方を表明するものであって、一見して、完全分離あるいは完全に独立した二世帯住宅であることがわかるのです。
内階段を設けるか設けないかは、外階段があるのかないのかによって決まってきます。外階段がな ければ2階の世帯にとって内階段が唯一の外への出入りルートになります。この場合には、内階段は世帯間の橋渡しとしてのルートでもあるのです。
いっぽうで、内階段を設けなければ、必然的に外階段は必要になってきます。
