石田ゆり子さんの投稿が、炎上している。

 

羽田空港での炎上事件で、ペットを救出できなかった点について、

石田さんはこう述べた。

 

「いろんな意見があると思いつつも

家族同然の動物たちを機内に載せる時、

ケージに入れて機内に持ち込めることを許して欲しいです」

 

「生きている命をモノとして扱うことが

私にはどうしても解せないのです」

 

これに対し、

「人命より動物が大切なのか」とか

「アレルギーが」といった批判の声が集まったそうな。

 

 

確かに、石田さんへの批判意見は、今の現状に即したものと言えよう。

 

何故なら今の決まりでは、避難をする際、

持ち物を持って、機内の外に出る事は許されていないからだ。

 

一切の持ち物、スマホですら、置いて行けと言われる。

 

だから、たとえペットの機内持ち込みを許したとしても、

脱出の際は、ペットを置いて行かなくてはならない。

 

これはペットの機内持ち込みを許した

航空会社(海外)でも同じだそうだ。

 

どの道、どの航空会社を選択しても、

ペットを救う事はできない決まりとなっている。

 

 

今後、国内便の規定が、ペットの機内持ち込み可に変わったとしても、

いざ、避難の際に、「ペットを置いて行け。」と言われて、

素直に従える人が何人いるだろうか?

 

機内スタッフともめる確率が高い事が、十分予見される。

 

こうした事情を勘案すると、一律に「持ち込み不可」した方が

確実な人命救助が期待できると言えよう。

 

 

また機内にアレルギー持ちの方が居れば、

換気のできない機内では、発作を発生させる可能性が高くなる

という問題点がある。

 

この点、「たかがアレルギー」との反論がありそうだが、

私はこのアレルギー問題こそ、看過できない論点と考えている。

 

何故なら、私は自身の猫好きが高じて、父を殺してしまったからだ。

 

 

小学生4年生だった私は、学校の帰り道、公園に捨てられていた子猫を

3匹も家に連れて帰った。

 

祖母に「猫の毛は喘息に悪い。」と言われ、

頑として、猫を部屋の中には上げてもらえなかった。

 

仕方なく、外階段に段ボール箱を置き、

その中に子猫たちを収めた。

 

 

2日後の朝、目覚めると、父が私の学習机の椅子に座っていた。

 

私は気にも留めず、制服に着替え、朝食を摂り、登校した。

 

集団登校だったので、近所の子を待っていると、

隣のおばさんから「お父さん、救急車で運ばれたんやね~。」と言われた。

 

「さっき椅子に座っていたのに?

あの後、発作が起きたのかな?」と思ってみたが、

 

父が喘息発作を起こし、救急車で運ばれるのは、

日常茶飯事だったので、

「またいつもの事」と気楽に受け止めていた。

 

学校に着くや否や、担任の先生から

「ミリさん、行きましょう。」と言われた。

 

私一人だけが、なんで呼ばれるん?

 

先生は何も言わなかった。

 

当時教師とは絶対服従の存在だったので、

私も何も聞かず、言われるまま、先生の後ろに付いて行った。

 

 

病院に着くや否や、祖母が「ミリが来たで~。」と

横たわった父に向かい、大きな声で話しかけた。

 

心臓マッサージをする医師。

 

しばらくすると、医師はマッサージの手を止め、

目を閉じ、両手を合わせた。

 

ベッドに寄りかかり、号泣する母と兄。

 

「父は、死んだんだ。」

 

私は人の死を理解できる年齢ではあったが、

不思議と、一つも涙がこぼれなかった。

 

いや、泣くと、周囲から異様な目で見られるのが嫌で

必死で、奥歯を噛み締めていた。

 

「ミリは冷たい。」

 

「この子、お父さんが死んだこと、分かっとんかいの?」

 

大人達は散々好き勝手ののしっていたが、

友人だけは、何も言わずとも、私の悲しみを察し、

「頑張るんだぞ」との手紙を送ってくれた。

 

 

 

祖母や母は、酸素吸入が遅れた事による

窒息死だったと、救急隊員を責めた。

 

裁判を起こすかどうか、悩み、

当時の状況を克明に記載した、便せんが引き出しに収められていた。

 

便せんには、

「さんそ~、さんそ~」

と息絶え絶えになりながら喘ぐ、父の様子が綴られていた。

 

自宅から病院まで、歩いて7分の距離。

 

車なら2分だろうか?

 

担架に乗せて、病棟まで辿り着く間に、

父は息を引き取った。

 

 

もし私が猫を連れて帰らなければ、

父は発作を起こさなかったかもしれない。

今も生きていたかもしれない。

 

母も未亡人にならず、

早朝から深夜まで働かずに済んだかもしれない。

 

生命保険に加入していなかった父。

 

ほんの数分で、一家の運命は一変した。

 

 

父が亡くなった後、祖父と祖母の3人で毎晩の読経をした。

 

「されば、朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。」

 

という下りでは、

毎回、荼毘に付された父の骨を思い出し、吐き気を催した。

 

 

一連の出来事を通して、

私は喘息とは死を招く病だと思い知る事となる。

 

後にテレサテンさんが喘息の発作でなくなったと聞いた際は、

テレサさんの暗殺説が明らかなデマであると、すぐに気がついた。

 

 

「猫の毛は喘息に悪い。猫はこうたら、いかん。」

 

あれほど祖母が口を酸っぱくしていたのに

祖母の言いつけを守らなかった私。

 

“犯罪”同等の過ちを犯した罪人となった。

 

一生、償っていかなくてはならないと思っている。

 

そして、この事件で学んだのは

「ペットアレルギーで命を落とす」のだという事と、

「人の命はペットに優先されなければならない」という事だった。

 

 

 

ただ、私は石田さんが「発信された」事自体は

間違っていないと考えている。

 

何故なら家族同然であるペットを失われた方々が

社会的影響力ある石田さんのお言葉で、

どれ程救われたか、その悲しみは測り知れものだからだ。

 

その意味で、石田さんの発した言葉は、

非常に価値あるものであったと言えよう。

 

 

今回の事件、乗客全ての方々が救助され、本当に良かった。

 

奇跡とも呼ぶべき、救出劇に賛辞を送りたい。

 

 

 

1分1秒を争う闘いだった事が分かる動画

この状況下でペットが機内にいたら、果たして乗客全員が助かっていただろうか?

 

 

脱出成功の鍵は、「荷物を置いた乗客」

訓練風景を見ても、

ペットを持ち出しての脱出は、想定されていない事が伺えます。

 

 

 

石田さん、Daigoさん、小原ブラスさんのご意見はこちら

 

 

 

 

拙い文章を、最後までご覧くださりありがとうございます!

 

虹私の趣味のコーナー「お暇なら来てよね」虹

 

お時間がおありな方、覗いて行って下さぁ〜〜い晴れ

 

好き好き大好き〜ハート

 

猫様特集〜〜〜🎉

 

ん〜、とろけるニャ〜ラブ