AI暴走中!~暴走する悪意のAIに少年と少女と猫がコトバの魔法で挑みます!

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小説を書いています。教育業界20年を超えました。子ども達のためになる教材小説に挑戦しています。文章、イラストともに著作権で保護されています。

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 「なんだ?あれは?」

 

 

 葉月洸乃はづきこうの介すけは、ボード(空中くうちゅう飛行ひこうする板いた)に乗のって学校がっこうから帰かえる途中とちゅう、近所きんじょの公園こうえんで不思議ふしぎな光景こうけいを見みた。

 

 

 いぶかしそうに公園こうえんを眺ながめる彼かれは、家族かぞくや友人ゆうじんから「洸こう」と呼よばれている中学ちゅうがく一年生いちねんせい。

 

 

 私立しりつの進しん学校がくこうに通かよう目めから鼻はなに抜ぬけるような知的ちてきな顔かお立だちの優等生ゆうとうせいだ。

 

 

 くわえて、運動うんどう神経しんけいも抜群ばつぐんで、文武ぶんぶ両道りょうどうタイプだ。

 

 

 洸こうが目めにしたのは公園こうえんの中央ちゅうおうあたりで光ひかる物体ぶったいだった。

 

 

 好奇心こうきしん旺盛おうせいな彼かれは、ボードから降おりて腕うでにかかえ、その光ひかりに近ちかづいていく。

 

 

 公こう園内えんないにも公園こうえんの周囲しゅういにも人ひとはいるのに、誰だれも気きづいていないようだった。

 

 


 「リングか?」

 

 

 リングとは指輪ゆびわのことだが、ただの指輪ゆびわを意味いみするものではない。簡単かんたんに言いえば、指輪型ゆびわがたのパソコンだ。

 

 

 現在げんざいは、二〇五〇年ねんの日本にほん。

 

 

 かつてパーソナルコンピューターと呼よばれた情じょう報ほう処しょ理りの端末たんまつは、スマートフォンという携帯けいたい端末たんまつを経へて、指輪ゆびわや眼鏡がんきょうなど身みに着つけられる小ちいさなウェアラブル端たん末まつが主流しゅりゅうとなった。

 

 

 今いまでは体からだの一部いちぶに埋うめ込こむ人ひとさえ大勢おおぜいいる。指輪ゆびわの端末たんまつなんて、もう誰だれも驚おどろかない、古ふるい端たん末まつだ。

 

 

 しかし、洸こうはその指ゆび輪わを拾ひろうことを躊ちゅう躇ちょしていた。

 

 

 光ひかり方かたがとにかくあやしい。まばゆいほど青紫色あおむらさきいろの光ひかりを放はなっている。そのことが心こころに引ひっかかっていたのだ。

 

 

 すると、聞きき覚おぼえのない声こえが耳みみに入はいる。

 

 

 「私わたしを手てに取とってください。」

 

 

 「ん?だれ?」

 

 

 「はやく。洸こうさん、拾ひろってください。」

 

 

 

 第2話につづく