この夏、第147回 直木賞を受賞した

辻村深月さん(32)「鍵のない夢を見る」(講談社)


を 発売当初 本屋で興味本位にペラペラめくってみたら 

とたんに引き込まれて ページを捲る指が 止まらなくなった。

食い入るように 読み進めて 気づいたら 

1時間半強程 経ち 閉店の音楽が流れてたよ。




虚構の世界を描いた「小説」という読み物に

本来 全く 興味のない私には 異例の出来事。

個人的には、何かテーマ設定があるにしろ

ないにしろ・・結局 「フィクション」

という 作り物である、という点が

ど~も 受け入れ難いの。w

そして 最も 我慢できないのは 

小説って 余分な描写が ただただ 多い点。


すっごい もどかしいし 

「読書」の無駄に思えて ならないのね・・。


例えば、情景描写、人物像や動作の描写に 

よく無駄が 見られると思うんだぁ。

その描写・・・居るッ!!?まじで…? 的な。。ね。w

そして、登場人物の

心理描写で 「余分」と感じたら

その小説との相性は 致命的だと思います。

あと付け加えるとすれば

個人的に 強烈にダメなのは 小説中の 性描写。


えぐい。気分が悪くなるのね・・毎度。


そして 無理に読んでみた話題の小説の中で

生理的に拒絶反応出たのは 村上春樹の1Q84でした。

社会的にもこんなに評価され、実際人気もある

作家&作品なのに ×な私が残念でした↓↓




そんなこんなで


小説嫌いの私が 辻村深月さんには 興味を持った。


直木賞受賞作品の「鍵のない夢を見る」は 

全て立ち読みはせずw、ちょっとした

ご褒美に (大人になって)初めての 単行本としての

小説を買おう!って決めていてw 

無事目標達成し プチご褒美として、熟読出来る時を 

今も楽しみにしています。



一方、彼女の他の作品にも 強い興味を抱いた私は

彼女の作品をcheckして、内容や書評などから

私個人が 1番興味関心の強いテーマで書かれた

作品を探しました。


それが 今回ご紹介する「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」です。

彼女が29歳の時に 書いた小説になるのかな。


$☆All Of   Me!☆




この本のテーマって 幾つかあると思っていて

社会的ヒエラルキーが生む 心理的格差、それによって

狂わされる 友情だったり愛の形だったり、人間関係。


まぁ「格差社会」が生む歪み ってことです。

それと 女って生き物について。

この本が執筆されたであろう時分には

ちょうど「勝ち組」「負け組」って言葉が流行った時期でしたね。



実は私は 上述したテーマが 組み込まれてる事は

知らずに この本を手に取りました。


私が たまたま読んだ内容紹介や書評で 強調されていたのは


「母と娘」 ってテーマだったの。


私は このテーマ性に 強く惹かれたわけです。



誰もが皆 こんな女の子居たよねって思えるような

人物像で 地味目で 目立たず 大人しい

母親との仲も いたって良好な チエミ。


そのチエミの母親が殺害された、という情報が冒頭に。

そして チエミの同級生で彼女を幼少から良く知る

記者の みずほ が 

姿を消したチエミを追い、そして真相を究明する為

チエミの同級生、そして同僚達を インタビュー

しながら 物語は進んでいきます。 


みずほ は 殺人容疑をかけられ指名手配されている

チエミが 母親を殺したとは到底思えないでいる。


「だって あのチエミには そんな事出来ない。

出来るような子じゃない。

しかも自分からしてみたら、異常って程、

仲の良かった、そして1番の理解者でもあった

母親を殺すだなんて 何がどうあっても あり得ない。」

そんな一念で 容疑をかけられたチエミが 

姿をくらました理由にも また何かの事情が

あるはずだと悟り、

同時にチエミを救済しなければ・・

という思いも相まって

彼女を 追っていくのです。



そんなこんなで 第1章と第2章で構成されていますが


記者の みずほが 語り手である 第1章が298ページあって

渦中のヒト、チエミが語り手の第二章が 89ページ!
(なんだ!この偏りは!!w でもこれもまたいとをかし。)

全387ページの 長編小説となっています。


個人的には 第一章の中盤を超えて 

ようやく面白くなってきたかな。


第一章後半からは 行間から溢れ出る 

悲壮感と悲愴感、

その両方に飲みこまれながら

ページを捲る手がホントに

止められなくなって とにかくその先へ先へ・・

行きたくてたまらない。 



そして 核心を突きまくった

「社会的真実」が 投影された人物&心理描写の数々に

心をわし掴みにされ。。


読み進める私の顔、完全に真顔だったと思うし

この時から もう 涙よ。


一気に第二章へ到達。むさぼる様に読破。

もう 涙、涙、涙。涙で文章が読めない。


もう 止まらなくて 一旦 本を脇に置いて

わんわん声を 押し殺すようにして泣いて

鼻かんで、ってしないとw 読めなかった程!


証拠! ↓

$☆All Of   Me!☆


汚ッ!!(@ ̄Д ̄@;)びっくり


まぁこんだけ 泣いたよ!マジに泣けたよ!!


ってことです、はい。  ( ;´艸`)



こんだけ ガンガンに心揺さぶれる作品であろうとは・・

本当にしてやられた。 益々ファンに。


勿論。。直木賞受賞作品である「鍵のない夢を見る」の

文体の方が 更に洗練されてるという印象はありました。


で・も。

私的には かなり 心の奥に沈殿していた 色んな想いを

えぐり出して 涙と共に ちょっと遠くへ流せたような。。


勿論・・「ドロリとした沈殿物」みたいな想いだから

容易に 溶けて消えてしまいはしないけれど

私だけ、もしくは私を取り巻く環境だけじゃなかったんだ・・

って 思えたのね。。

そういう意味で 悲しいけれど、どこか安心出来、

気持ちが軽くなった、そんな感覚を得ました。


辻村深月さんの作品は

人基盤の社会的なテーマを投影させた「小説」って

限りなく ノンフィクションに近い感覚を生んで

こんなにも面白いんだ、って開眼させてくれました。


格差社会のテーマの側面から言うと、

勝ち組、負け組、両サイドの視点から

書かれているので 本人が、どちらに属していると

感じていても 読めます。


母と娘 のテーマに関しては、これまた

良好な関係を気築けている人も、そうでない人も

読めるかもしれないけど、

後者の人の方が 断然読んで 共鳴出来ますし

心救われる箇所に遭遇します。

で、私みたいな 号泣事件の発端になります?w



でも 弱冠「暗め」ではあるかもよ?w
(私は根暗だから 違和感0!だったけど!!w)



思いっきり 楽天家とか、

プラス思考だし人生悩みの無し!って 意気揚々とした

根っから明るい!ってタイプの方には 合わないか~もしれない。



そんなこんなで早くプチご褒美に

「鍵のない夢を見る」を購入して 

じっくり読める時間を捻出出来るように

頑張らないとね!!



*るな*