遅ればせながら、この春(もう梅雨時)ようやく下の子、
息子が大学を卒業し、無事社会人になりました。
やっぱ親バカと言われるだろうけど
心配事が多かった息子だけにとりあえずホッとしてます。
この連休に息子が教えてくれた突拍子もない行動に驚いたり
また
一筋縄ではいかなかった成長を
ここで長々と振り返りたいと思います。
●吃音症と言葉が出ない
わたしも子どもの頃、いわゆる「どもり」だったから
人のことは言えない。
でも
ただ聞いただけなのに、自分からなかなか返事が出来ない。
ここは問い詰めてはいけない、
こちらから先回りして答えを出さないよう、
辛抱強く自分から話してくれるのを待つんだけど
なかなかしゃべりだしてくれない。
話し始めても、小声で聞き取りにくいから聞き返すと
それだけでまた貝のように話せなくなる。
小さい時、一人で遊んでる時、
何かをブツブツしゃべってる。
何しゃべってるのかよくよく聞いてみると、
絵本をそのまままるごとしゃべりながら遊んでた。
大好きな「きかんしゃトーマス」のイギリスの原本を
そのまま日本語訳にしたもののシリーズを
毎晩のように同じ話を読んで聞かせてたら
それをそのまま、文字も読めないのに、絵本も見ずに
しゃべりながら遊んでるんだよね。
他に、大好きなポケモンも、始めは151種だっけ、
それにデジモンだって、進化形にあわせて順番に
すらすら、絵を見てこれはヒトカゲ、ピカチュウとか
みんなすらすら言えるのに。
進路のことを聞く時も、これには苦労した。
意見を聞きたいだけなのに、面と向かうと緊張するみたい。
問い詰められてると思うのか、
なかなか話してくれませんでした。
親としても、じっくりと向き合うのがなかなかしんどかったです。
●学習障害?
これも病院に行って診断がついたわけでないので断定できないけど
勉強のうち、ある項目だけがどうしてもできませんでした。
◎文章の読解能力。
苦手な人は多いと思いますが、息子は国語も英文も
とにかく文章を読み解いて答えを出すことがまるで出来ませんでした。
国語は文章問題があればいつも赤点。
息子に聞くと何が書いてあるか、文字は読める。
でも、中身がまるで分らないんだって。
実は学校で推薦してたから漢字検定も英語検定も受けてて、
どちらも二級合格してる。
漢字も英単語も何の問題もなく読めるし、書ける。
だけど、文章になると何が書いてあるのか分からないんだって。
他の教科はほとんど問題ない。
数学は計算なんか常識だろうって感じで
歴史は大好きだし、理科も、公民のような分野も興味があるらしく、
そこそこみんな好成績が取れる。
テレビでクイズ番組なんかやってるのを見ると
こんなものも芸能人は分からないなんて、とか、
答えを引っ張ってCMの後に放送するやり口も気に入らないらしく
わたしがクイズ番組で考えながら声を出して答えてると
バカにしたような眼を向ける。
だけど、文章が理解できない。
わたしが子どもの頃、夏休みの宿題は読書感想文が必須だったけど
息子の代になると任意提出で本当によかったと思うほどです。
そりゃ、人様の文章なんて、解釈の仕方は人それぞれだから
自分が思うように、どう読んだって構わないじゃないか。
と、そういえるのは社会人であって
受験生はそうはいかない。
文章を読み解くのだって難題なのに、さらに
模範解答に達する答えを導き出さなきゃいけない。
他は何ともないのにこの読解だけに難儀してしまうのは
あまりもおかしい、と思い
色々ネットで調べたら
そういう発達障害があるということにようやく行きつきました。
もしかしたら発達障害のうちの学習障害、さらに細かくいえば読解障害、
これかもしれない、と、行きついた時は
同じような子がたくさんいるんだ、と、医学的にも研究されてるんだ、と
親としてはちょっとだけ安堵したり。
それと加えて、先に書いた
友だちとのコミュニケーションも普通にしゃべれてるみたいなのに、
親、大人が聞くとしゃべれないこともある。
でも、
本人にはそんなこと言えず。
あなたには障害があるかもしれない、なんて。
あ、進学塾にはいきませんでした。
通信教育の教材を取り寄せてたんだけど
正直、ほとんどしてないのは分かってた。
でも、本当にまじめに勉強に取り組んでくれてたから
強くは言いませんでした。
で、ここで
致命傷なのは、
マークシートを埋めてくれないこと。
模擬試験でもセンター試験見据えてるから
みんなマークシート方式なのに
分からないから、と、その部分はいつも未記入で出すんだって。
もう、分からなくてもいいからせめて、まぐれ当たり狙いで
どっかの数字は必ず埋めてくれ!
と心から祈ったけど
息子は正直者か、応用力がないのか、
それこそそういったことに気をまわすことすらできない
何らかの障害があったのか、
とにかく
マークシートを埋めれないんだそうですよ。
こりゃ、正直
国公立大学進学は難しいだろうなと感じてましたよ。
センター試験は国語と英語は必須なのに、そこは極端に低いんだから。
いや、そこ以外もめちゃくちゃ高いわけではありませんが。
家計の金銭面からも国公立に行って欲しかったけど、
叶わず、他にも息子の意思で受験してた関東の私立大学へ無事入学しました。
でも、今だから言える
その選択も息子にとってはよかったようです。
学費の工面と、寮がないのでアパートでの一人暮らし。
さして地価も物価も高くなく、
こちら秋田から息子のいるアパートへ向かうのは不便でも、
大学にも駅にも近く、それなりに都心へ行くのもさほど不自由しなかったようで。
なにより、
大学から、息子が入学した年に新設された、奨学生制度への
申込の推薦が届いたときは驚きました。
大体1学年15人程度、1人
年額60万円もの奨学金を支給する制度が出来たから、
我が息子はそれに応募するにふさわしい学業レベルだから推薦する、応募しなさい、
と、大学側から届いたんです。
嘘でしょ?
と、最初は疑いましたよ。
日本学生支援機構の、奨学金という名ばかりの学生ローンも
もちろん申し込んでたし、息子に支払われるよう手続きしてました。
それとはまったく別に、
大学独自に、しかも
返済義務の全くない奨学生に、
息子を推薦?
目を疑ったけど、我が旦那と喜んで、早速応募させ、
無事息子は
大学推薦の奨学生になれました。
これは本当に大きかった。仕送りの面で助かったなあ。
定期的にレポート提出とか、成績チェックは行われたけど、
4年間奨学生であり続けられたので
金銭面では大いに助けられました。
こんなこと言うとあれだけど、
もし、国公立の大学になんとか受かってて入学して、
息子のセンター試験の成績は、国語が無くても国公立ギリギリレベルだったから、
そこでも成績が正直落第ギリギリレベルで必死に食らいついているよりは
もしかして
返ってのびのびできてよかったんじゃね?
なんて。
それに、授業サボって遊びにバイトに明け暮れたりせず、
根が真面目なんできちんと勉強してたみたいだし。
その2へ続く
関連過去記事:
人生の節目
卒業作品
三者面談