もう連休もとっくに終わったので、『虎ノ門ニュース』の文字起こしを
少しずつ復活します。

もう当たり前のように1週間前の番組分です。
ちょっと長いけど、青山さんは表には出せない裏事情があることを
チラッとっだけ触れてますので
今回も非常に重要たと思います。

5月8日の『虎ノ門ニュース』を文字起こししてて、いつも以上に思ったのは
これ、講演会レベルの話を、タダで聴いてるみたいなもんだなあ、と。

なので、今回もわりと発言内容に近い形で文字起こししてます。
なので、1つのニュース深入り、特に1番目のニュースが長いです。

ただし、文字起こしは前半のみで、
『トラ撮り!』のコーナーと後半は今回は省略します。
その2はありません。


例によって発言通りの書き起こしではありません。
わたしなりに文章を入れ替えたり、繰り返しは省いてます。
箇条書き、「です、ます」体混在です。
気になった部分を太字色字に、(かっこ)内はわたしの捕捉、ツッコミです。
今回は( )、注、を多用してます。あせる


2017年5月8日『真相深入り!虎ノ門ニュース』
出演:青山繁晴氏  司会:居島一平氏
ここから↓

安倍首相「改憲2020年施行」9条に自衛隊明記


いきなり問題発言します。
僕は反対です。冗談じゃないです。
その上で総理のさし迫った考えというか、お気持ちは理解します。
衆参両院に憲法審査会というものがあり、本来は当然憲法の課題をチェックし、
誰もが最終的には合意に至れるよう改憲に、憲法をより良いものに向かって
進んでいくはずです。
当たり前ですよね。
当たり前には理由が2つ

1つは人間の作ったものが百年ももつわけがないんで。
世の中どんどん変わるのに法律が全然変われなくて、
人々を変な意味で縛ってる事になってしまいますから、
そもそも法律の精神に反しています

従って憲法審査会という、本来より良い憲法にする為の歩みであるはずが、
足を引っ張ってしまっているんで、
安倍総理としてはとにかく出来ることをやろう、と。
それも自由民主党結党以来、本来自主憲法の制定、憲法の改正どころか
自主的な憲法の制定をうたってるわけですから。
それ実行できてないという事への痛切な反省と、
憲法改正を掲げて自分(総理)は再登板したのだから、任期のあるうちにやろうと。
来年9月の総裁選で再選が認められたらですけどね。

それやこれやで公明党が乗りやすい、
それから一般国民にとっても比較的乗りやすい案を出された、
という主旨だという事はもちろん理解しますし、
このニュース記事で
「2020年東京オリパラの時に新しい憲法施行される年にしたいと表明した。
また、憲法9条に自衛隊の存在を明記する文言を追加するよう提案した」
と書いてあり、「また」てどういうことですか?
これむしろ、施行の時期よりも中身の方が問題で、
これもまた非常に巧みな意図が隠されていて、
安倍さんは自分の為に憲法改正をしてるんだという
野党、蓮舫さんの主張そっくりなんですよね。
これ、開いた口が塞がらないんですよね。

野党が言う事にそっくりな共同通信の原稿というのは、正直見たことないですよ。
メディアが安倍政権が長期化するに従って、左傾化してると言わざるを得ないです。

施行の時期も大事と言えば大事だけど、とにかく先にやればいいという話じゃない。
安倍さんが自分の手柄と思っている所の含みもありますね。
東京オリパラを誘致したのも確かに安倍総理の功績ですから。
申し訳ないけど、当時の猪瀬東京都知事よりタレントの方々より、
安倍さんの「汚染水はコントロールされている」(の発言が大きい)。
その功績があるから東京オリパラリンピックで盛り上がる年に成功したい、
とさりげなく記事の前の方に出してるんですけれどね。

でも何より問題なのは提案なさった中身であって、
全部で130条もある長い憲法の中で国民をどうやって守るかが書かれているのが
憲法9条、この1か所しかない
のに、
その第2項に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いていて、
「国の交戦権は、これを認めない」とい書いてあるから、
後ろに書き足す自衛隊というのは、相手が国だったら闘ってはいけないんですよね。

20170508 虎ノ門ニュース 憲法9条

(ここからの青山さんは怒りモードです)
じゃあ自衛隊は何の為にあるんですか?
せいぜい戦えるのは国籍不明のテロリストだけ。
そうでなく国内の治安維持?自国民に向かって銃を向けるのか?
という話になりますよ。

第2項に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とは
誠に国際法違反の不可思議な憲法なんですよ。
世界中の国が戦争に負けた事があるわけです。
アメリカもベトナム戦争で大敗を喫してボートピープルを産み、
イラク戦争もサダムフセインの正規軍には勝ったけれども
そのあとのテロリストには勝てなくて、
そのあと自称イスラム国が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)することに
なってるわけですよね。

負けることが悪いんじゃなくて、負けた時にどうやって立ち直るかが大事なんで。
国際法によれば、戦争に負けたら陸海空軍を放棄しろと書いてあるんじゃなく
全く逆で、日本が戦争に負ける34年も前の1911年に日本が批准した
ハーグ陸戦条約によると、
戦争に勝ったからといって負けた国の法律を勝手に変えるな、と。
原則としてではあるけれど、そう書いてあるわけですよ。
だから今の日本国憲法の成り立ち自体が極めておかしいわけですよ。

それで言えば陸海空軍を持たないというだけでもおかしいんですが
「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いある。
例えば先の尖ったペンでも訓練で目を刺したり、間違いなくその他の戦力になる。
ペンがなくても鍛えてる腕だけでもその他の戦力になる。
本当の護憲派というなら、腕を切り取らなくちゃいけなくて、
蹴りを入れたら足も切らなくてはならくて、
胴体だけになって始めて憲法に書いてあることが実現する。

お分かりいただけますよね、これイデオロギー関係あるんですか?
右翼だ左翼だ関係ないですよ。事実を言ってるだけです。
しかも、我が日本国憲法第9条の終わりにはとどめを刺して、
「国の交戦権は、これを認めない」と書いてある。
「前項の目的を達するため」だから自衛隊はいいんだという話を長年してきたけど、
その点だけは評価するのは、安倍総理は実はそうは言っても自衛隊は違憲だ、
という意見がすごく多いと、このビデオメッセージでおっしゃったわけです。
僕はそれは一歩前進だと。

というのは、「国際紛争を解決する手段として」とは書いてあるけれど、
しかし常に戦争は国産紛争で起きてるんで、
国際紛争無くして起きる戦争ってなんですか?

(たとえば)子どもの頃にいじめはありました。いじめをしている相手に威嚇すると、
いじめはやや少なくなりました。
これ「武力による威嚇又は武力の行使」をしちゃいけないのか、と。
小学校でいじめられた子を黙って見ているのか。
日本が何かされたらどうするのか。
武力による威嚇も武力行使もいけないんですよね。
つまり、お願いするしかないんですよね。
目の前で蹴ったり殴ったるしてる奴にお願いするんですか?
止めてくれませんか?って。
はっきり言うとそういうこと言ってるからひどいいじめが無くならないわけでしょ。

とにかくかくここ(憲法)に書いてあるから何もしちゃいけないんだ、と。
「前項の目的を達するため」とはそういう意味なんだ、と。
相手が国だったら日本は何されても戦っちゃいけないんだ、と
「国の交戦権は、これを認めない」と
(9条の1項と2項は)ピッタリ符合してるじゃないですか。
じゃ「前項の目的を達するため」と書いてあるから、
自衛権はいい、という話は、いったい何の話ですか?
そんなことを東大の法学部でもずーっと70年近く教えてるわけですよ。

もう1回言いますが、僕は総理のご意見に反対です。
反対ですが、このまま放っとくわけにいかないという主旨は理解しますよ。
でもその上で、もう1度安倍さんのお考えが困るのは、
ここに3項つけて例えば自衛権を正当行使するため、
総理は文言は言ってませんが、
だから安倍総理はそこにまだ政治的な余地を残してるわけです。

だから絶望だとは思っちゃダメです。
でも例えば3項に、
国際法が認める所の自衛権の為に自衛隊を置くと書いたとすると、
2項が残ってると、「その他の戦力」に(自衛隊が)必ず入りますから。
という事は、「これを保持しない」自衛隊をやる、
という事は、自衛隊はいかなる「その他の戦力」も持っちゃいけないんですね。
じゃ戦車とかイージス艦とか潜水艦とか、或いは銃に至るまでどうするんですか?
これ「その他の戦力」ではないと、子どもにどうやって教えるの?
子どもは頭爆発しちゃいますよ、そんな話してたら。

それから「国の交戦権は、これを認めない」とい書いてあるから、
後ろに書き足す自衛隊というのは、相手が国だったら闘ってはいけないんですよね。
じゃあ自衛隊は何の為にあるんですか?
せいぜい戦えるのは国籍不明のテロリストだけ。
そうでなく国内の治安維持?
自国民に向かって銃を向けるのか?という話になりますよ。

だから自由民主党自身が作った憲法改正草案、僕はこの中身賛成でないんですよ。
そこからして問題議員ですけど。
でもそれは、国会で決まる法案で全部賛成してるわけじゃないですから。
党議拘束というものは残念ながら避けられない。
それだとここ9条をちゃんと変えて、自衛隊の存在を明記することになってるから。
総理は1項2項をそのままにして、という主旨の事をおっしゃってるわけです。
但し解釈の余地はまだあるわけです。
そのままというのは、その正視をいうんであって、
こういう所を変えるんだ、というお考えも総理は実際お持ちかもしれない。
本当は考えてらっしゃると思うけれども、しかし仮にこのままだとすると、
自衛隊は今よりも何もできないですよ。

今の無理な解釈会見でみんな分かったうえで、
これは負の国民合意だと思うけれど、
本当は子どもにも説明できなと承知の上で、
それでも実際は
国を守れないからやむを得ずやってきたわけですよね。
でもこれも本当は話が逆さまで、やむを得ないんじゃなく、
当然憲法を変えようという議員を有権者が選んでいれば
こんな事にはならないわけですよ。
厳しい事言うようですけど、実は根っこは有権者の方です。

今までの国政選挙で、憲法改正が本当の焦点になった事がありますか?
それをしない国会議員の方に最大の問題があると同時に、
どれだけ有権者が憲法改正するかしないかを争点にしろ、と要求したでしょうか?

先日の講演会で一番多かった質問が、
なぜメディアはこれほど偏向報道してるのか、と。
それは答えは一つなんです。

売れるからです。

全部商売でやってますから。売れる物しか書かないんですよ。
売れるワイドショーしか作らないんですよ。売れる報道番組しか作らないんですよ。
はっきり言うと(かつて)関西テレビでやった水曜アンカーは例外中の例外で、
いわば少数派かもしれない人たちがぎゅっと集まって観てくれたから9年半も続いた。
でも最後はつぶされるというのは、
例えば他の曜日も同じ論調になったら観る人が少なくなるという事が現実に
パラパラと、あまり関西テレビの事踏み込みたくないけど、
一参加者にすぎませんから。

でも要は、有権者、視聴者、国民の求める方はそっちなんですよ。
そっちの方が売れるから、報道ニュース解説にお笑いのタレントが出て、
芸能界の多数派と言った通り、
「何となく左」左と言いたくない、「何となくリベラル」。
リベラルでもなんでもないですよ。
今回の海外出張でも僕は改めてまた経験したんですけど、
(外国、アメリカ人は)僕の事をリベラリストだと思ってるんですよ、みんな。

なぜか?

自由の為に戦うからですよ。

リベラリストというのは自由の為に自ら、民主主義の、人の生きる権利の為に、
少数派の為に自ら闘う人の事をリベラリストと言うんで。
鐘や太鼓を鳴らしてたら平和でいられるって、リベラリスト?
そんなの世界のどこでも言わないんですよ。

フランス革命は1789年にみんなでバスティーユ監獄に襲撃して始まったんですよ。
アメリカの民主主義は1776年の、つまりフランス革命と同じ時期の
独立宣言にあるようにみんなでイギリス植民主義と闘ったからリベラルなんです。
だからキューバ危機招いたのは民主党のリベラリストのケネディ大統領だし、
ベトナム戦争もケネディ大統領含めて民主党がやったし、
それを止めたのは、共和党のニクソン大統領だったんですよ。

だから僕は、今回(訪問した)アメリカだけじゃなく、
大統領選挙があったフランスでも、同じ敗戦国のドイツでも、
右翼とか、そんなふうに思われたことは1回もなくて、
愛国者はみんなリベラリストですから。

でも日本ではそういう事言わないのが、なんちゃってリベラリズムになってて、
それによって社会の風潮が出来上がってるように見えるけど、本当は逆なんですよ。

多くの有権者、国民がそっちの方に安住するから、
それに合わせて売れる記事、売れるテレビ番組で、
ここにわざわざ来てくれる(番組視聴者の)皆さんからしたら偏向して見えるのは、
正しいんですけど、後ろを振り返ると大多数がそのままなんですよ。

だから国会議員で憲法改正をやります、と言って出てくる人は
極めて例外的な存在になってしまう。
それを突破、開ける為にはこんな無理をしなきゃいけなくなるんですよ。

それでこれは僕は反対と申したのは、これは当然党員と言えど考えは違います。
日本共産党は質問内容も口調も視点もみな同じ、
それは党中央が決める事に従うからですよ。これは民主集中政党。
共産党の方々おっしゃってるわけです。
僕ら(自民党)は違います。
てんでんバラバラ民主主義なんです。それが正しいという考え方なんです。
だから党議拘束はてんでんバラバラやったあとに、
やむを得ざることをやるんだ、という事であって。

これは始まりなんで、絶望してはいけない。
絶望してはいけない、と何度も言うのは、
安倍総理が巻き起こす良い点は、憲法改正論議が活発にはなりますよ、
石破茂さんが今まで憲法審査会とか、
自民党の中で議論してないからおかしいとおっしゃってるけど、
その話は僕は違うと思う。
これで憲法審査会が余計止まるという趣旨も含めておっしゃってて、
明らかに来年9月の自民党総裁選挙を睨んでの発言ですよ。

しかし憲法審査会て、あるいは自民党党内の議論て、
こういう問題発言が無かったら進むんですか?ちっとも進まないですよ。
はっきり言うと9条と前文という一番大事な所から
逃げて逃げての議論ばっかりじゃないですか。
安倍さんも逃げてたんですよ。
まだ半分逃げてますよね。
教育の無償化という、維新の方の足に。
でも軸足の方は9条だと、初めて言った意味があるわけです。

だからこれが始まりだと思うべきであるのと同時に、もう1度言います、
安倍総理の巻き起こした波紋の中で良い点は、論議は一応活発になる、と。
憲法審査会のいわば偽善的な役割、今の問題発言です。を、問うという事がある、と。
でも一番大きな良くない点は、
これで改憲派の中がまた分かれるという事です。

いつも言ってる通り沖縄問題も含めて、
沖縄県民とわたし達日本国民全部同じです。
沖縄はあくまで都道府県の一つですから。
それを分けて分けようとする。

それから、実は憲法を巡っても、さっき僕はここで(9条について)申した事なんて、
(初めて学ぶ)小学生が派閥でわかれてるんですか?
党派でわかれてるんですか?イデオロギー持ってるんですか?
持ってないでしょ、みんなご自分が小学生の時をお考えいただいたら。
だから小学生の時におかしいなと思ったことは一致できる点なんですよ。

だから憲法の103条もあるいろんな所、
例えば「行政権は内閣に属する」と書いてある所、
僕は「行政権は内閣総理大臣に属する」とすべきだと思ってますよ。
「内閣に属する」とすれば閣議で決めるわけでしょ、
閣議とはラウンドテーブルなんですよ。
総理自分で決められないんです。
全員一致しないと何事も決められないという日本の困ったやり方だと、
後で憲法を見てください。65条です。僕はそこも変わるべきだと思ってる。

こういう所は議論がいっぱいあると思う。
日本は議員内閣制なんだから、みんなで話し合って
全員一致にすべきだという人もいらっしゃるでしょう。

しかし、9条は議論は本当は分かれようがないんですよ。
9条は平和を願ったんでなくて、武装解除しただけですよ。
そりゃそうですよ、作られたのは1946年ですから。
まだアメリカの占領始まったばかりです。
施行されたのは1947年です。
日本が独立を回復したのは1952年ですよ。
だから占領下に作られたものだから、平和を目指すというよりは、
あの強すぎた日本を一旦武装解除するという事を
ここに絞っていってるじゃないですか。

こんなところ(9条)で議論が分かれるはずがないんですよ。
こんなところで議論が分かれ、国民を分断するから、
拉致被害者が置き去りにされて
横田めぐみさんが拉致されて40年も経ってしまうという事が起きるわけです。

安倍さんの発言によって、そもそも憲法変えたい人の中でごく一部だけど、
石原慎太郎さんのように、憲法無効だという事を先にやれ、と言う人がいる。
石原慎太郎さんがいかに評論家に過ぎないか、という事です。
反論いつでもどうぞ。でも現実にそうです。

要するにこの9条の改正すら、
96条の改正条項使って改正できないでいる日本国民に、
いきなり無効だから、明日から無効です、と言われて
そうです、と分かってくれる国民がどこまでいるんですか?

日本国憲法成り立ちからして、無効は正しいんですよ。
これ僕長年言ってるわけですよ。記者をやめた直後から。
無効というよりは、国際法に違反してるんです。
国際法に違反してる憲法や法律を持っても意味がないわけです。
日本も国際社会の一員だから。

しかし、本当は無効だという事でやれというんでなく、
いやでも96条のまず改正条項に従って改正して、
1条ずつやったら時間かかり過ぎるから、
やがて一気にできる時を待ちながら、
本来の憲法、僕の場合は
頭から一番最後まで本物の自分たちの日本語で書いた憲法、
自民党は自主憲法と言ってるけど
自主憲法という言い方も奇妙な話で憲法は自主に決まってるんです。
だから日本は戦争に負けがアジアの国々を現に解放した、
或いは解放のきっかけを与えたという歴史的な事実もあり、
そしてこの72年間、人のせいにしないで、
はっきり言うとドイツのようにナチ・ヒットラーというもののせいにしないで
みんなで引き受けて、そこは苦しみつつやってきたわけですよ。
そして世界にどれだけ貢献してきたのか
中国も韓国も日本の援助なくしては、特に韓国は絶対にあり得なかったわけですから。
中国もその後の経済的発展というのは。
だからその発言権を持って、国連もずっと支えてきたその発言権を持って、
自ら新しい憲法を作るというのは当たり前の事であって。

でもその最初、いきなり憲法廃止ですなんて言われて
もしも日本国憲法を無効と最初に言ったらですよ、
今までの法律はどうなるんですか?
この憲法の下で70年間、ずっとたくさんの新しい法律も作ってきたんですよ。
或いは明治以来受け継いだ部分がある刑法や民法があっても、
この日本国憲法の下でもう1度整理されてるから、
例えばこの法体系の下で死刑を執行された人は一体どうなるんですか?
無効な法によって執行されたんですか?
命は回復できない上にご遺族に対して莫大な賠償責任生じますよ。
無効な法律の下で死刑を執行してるんですから。

石原(慎太郎)さんだけを言ってるんじゃなく、
日本は学者とか評論家とかジャーナリストが、
こういう実際の事を全然考えないで言うわけですよ。
右も左も。
だから中庸が大事と僕は言ってるんであって、
真ん中にいるからいいという話じゃない。
日本においては、左右とも言ってる事がはっきりとレベルが低すぎるわけですよ。

話を元に戻すと、また改憲派の中でこうやって分断を起こしますよ。
だから僕はここのスタジオ入るまでに反対と言うべきか、かなり悩みました。

(ここからの部分はこのニュースの本当の裏事情です)

本当は安倍さんがこれ言ったのは、党内事情もある。
その事は今日は言いません。これ全部オープンの放送なんで。
独立講演会では正直全部申しました。みんなオフレコ守ってくれるから。

これ、安倍さんは党内クーデター避けるためにやったんですよ、本当は
詳しいことは言わない。

話を元に戻すと、
それがまた分断を産むから反対と言わない方がいいんじゃないかと思いましたけど、
でもこれはまずいうべきを言って、その上で絶望しないようにしましょう、
と申し上げてるのは、
この(9条に)第3項を入れるとしたら、
3項入れること自体おかしいわけでないから、
その影響で第2項の辺りを変えられる機会もきっと来る、と。

みんな一致できる点を探しましょう。

僕は選挙中からそれだけを言ってたわけです。
独自の主張をしてるわけじゃないんですよ。
一致できる点はここにあります、
という宝探しのような話を皆さんと一緒にしたつもりなんです。
それは僕は議員の任期終わるまでずっと続く事なんで、今回も同じです。

改めてここ(9条第3項)が来たら、ここに自衛隊がきたら、
第2項がどれだけおかしいか、という事が、
やっぱり考えるきっかけにはなると思いますよ。

それでみなさんね、遅くとも来年の秋までは総選挙なんですよ。
なぜか。
来年の12月13日で今の衆議院の任期終わりですから。
で小選挙区ですよ、衆議院は。
だからご自分の小選挙区、そこの立候補者の所に行って
「憲法をどうしますか?」という事を聞いて下さい
事務所に行って代議士本人がいなくても秘書さんの対応で
その議員が憲法にどのように向き合ってるのかが分かりますから。
歯医者さん行ったら受付の女性が素晴らしい時は歯医者さんも素晴らしいでしょ?
逆もそうでしょ?お医者さんが名医だったら受付の人もいいでしょ。
みんなそういうもんですから。
それを全国運動でやれば、メディアがそう言わなくても
実際は次の総選挙の争点になるんですよ。

これは分かれ道ですよ。
このままいってたら総選挙でまた改憲の話が分断だけ招く不毛の論議になるのか、
またこれをきっかけに安倍さんに対する反対論も含めて、
考えるきっかけになってもう誰も議員も逃げられない、
次の総選挙でそれが問われる。
そして2年半後の参議院選挙でも問われる、
となったら、これ話は全然良い方向へ向かうんですよね。
その良い点をくみ取っていただきたい。
自分にできること。
人に求めるよりも、まず自分にできることを僕も含めてみんなでやりましょう、と。


政府が巡航ミサイル導入検討 北朝鮮脅威に対処


前もこの番組で話したと思いますけど、
北朝鮮が核弾頭を載せる弾道ミサイルを大量に開発してる時に、
現状日本はミサイルがない。
ロケット弾はありますよ。
でもミサイルと呼べるものはなくて、そこになんとかしよう、と
第1段階として巡航ミサイルというのは分かるんですけど、
本当は今までの空白を埋めるためにも、平和を守るためにこそ、
弾道ミサイルを持つべきです。

もう1度申します。ミサイルには2種類あります。
巡航ミサイルというのはクルージングミサイルと言いまして、
要は簡単に言うと横に飛んでいくんです。飛行機と同じです。

弾道ミサイルはほとんど真上に見えるくらいの角度で撃ちます。
宇宙空間の浅い部分に出て行って落ちてきますから。
この落下スピードがムッチャ速くなって音速の10倍位になるわけです。

巡航ミサイルというのは横に飛んで行ってるから(敵が)撃ち落とせるんですよ。
どんな優秀な物でも。
有名なトマホークは全部巡航ミサイルです。
トマホークはこの間も60発撃って1発不発弾で59発、
シリアに撃ち込みましたけど、だからたくさん打つのはそういうわけです。
必ず落とされるから。
シリアごときだと何もできないけど、普通の能力持ってる、
北朝鮮も含めてだったら、巡航ミサイルだったら撃ち落とせるんです。

弾道ミサイルの場合は特に落ちてくる時は音速の10倍前後のスピードのものを
全部落とせる技術はまだ人類にはありません。
アメリカ軍にもないです。
ずい分命中率は高くなったけれども、
そんな速い物100発撃たれて100発落とせるものはないんですよ。

何を言ってるかと言うと、ミサイルは2種類あるけれども、
同じミサイルと言っても
弾道ミサイルと、横に飛んでいく巡航ミサイルでは、
威力、抑止力、さっきの憲法でいうと武力による威嚇はできないと書いてあるから、
抑止できないですよね。

言ってること分かりますよね。

第2次世界大戦で何千万も数字は今も分からないまま死に過ぎて
(犠牲を)出した戦争だったから、抑止力というのを人類は学んだんですよ。

これ国際法の世界では、てか国際社会では抑止力は一番大事な事なんです。

つまり抑止力というのは、さっきのいじめの話と同じで
いじめっ子の横から関係ない青山の野郎が出てきて、
お前俺とやるのか、となったら一応抑止力。
不完全だけど、本当は先生がやるべきですけど。不完全だけど抑止力が働く。
それはだから子どもの世界と
アメリカだ、北朝鮮だ、日本だと、大人の世界と同じなんですよ。
人間のやることは変わらないんです。

弾道ミサイルの脅威が今問題になってるんでしょ。
北朝鮮の巡航ミサイルが脅威になってるんですか?なってないでしょ。
だから弾道ミサイルの脅威を、
北朝鮮が打つのをやめようか、と思わせるためには、
当然日本も弾道ミサイルを持たなきゃ話にならないわけですよ。

だからこのニュースのキモはそういう事で、
それでもミサイルがないよりはマシだと思いたいけど、
それだけで終わると全部言い訳になっちゃう。

政治、国会議員、総理官邸各省庁が命を懸けてやらなくても済む、と。
つまり弾道ミサイルまで持とう、と言ったら当然、あのナンチャッテ安保法制で
(ここからまた話がずれて安保法制へ)
安保法制がナンチャッテでないなら、
今自衛隊が北朝鮮に行けるはずじゃないですか、拉致被害者の救出に。
だってそうでしょ、アメリカ人を4人捕まえたんですよ、北朝鮮は冤罪かぶせて。
明らかに人質にしようとしてるでしょ。
日本は既に人質がいるんですよ。
今まで知らん顔してた北朝鮮がそれを出してきたらどうするんですか?
そうでしょう?
そんなことみんな分かってるはずですよ、日本人は賢いんだから。
だから自衛隊が助けに行けるようにしてるんだったら、
安保法制は意味があるけど出来ない。
なぜできないかと言うと、
でも安保法制が作られる前までは
海外の国民保護、救出という考え自体無かったんですよ。
安倍総理がリーダーシップ発揮して安保法制作って
自国民の保護と。保護という柔らかい曖昧な言葉でいってるのは、
なんとそこに条件が付いてて、その国が同意することになってるからです。

(※ブログ主注:文字にすると文脈のつながりがなくなってしまう。
青山さんはある言葉を発すると、そこに集中して文章をつなげる前に、
その言葉にどんどん深入りしてしまうので、
文章がつながらずおかしくなっちゃう。
ずれてもここは安保法制を北朝鮮に当てはめたらどうなるか、
深く理解できると割り切って、下に進んでください。)

安保法制の中に本当は3条件書いてあるんです。
今回でいうと、まず北朝鮮が仮にアメリカに攻撃されてるならされてるさ中に
自衛隊が自国民救出に来ると、
或いは僕が提案してる警察官、消防官、看護師、医師、保健師、朝鮮語通訳
みんな包括的な部隊が日本から来た時に、
ガンガンミサイルでやられてる時に
突然北朝鮮が物わかり良くなってそれを≪許可する≫、と。
まだ2つ。その時に条件があって。
北朝鮮が≪治安を維持してること≫
自衛隊は海外で戦えないんで、
北朝鮮は例えばアメリカにミサイルでボコボコにされてても、
治安は維持しててですよ、日本を暖かく迎え入れて、
さらにその3個目というのは
≪連携≫が条件なんです。
朝鮮人民軍と、北朝鮮の秘密警察と、
我が国の自衛隊警察が連携することが条件なんです。
(居島氏、顔を手で覆って笑いをこらえる)

これが現状の安保法制なんですよ。
それを共産党や民進党や社民党の方々も戦争法というわけです。
国会審議で普通に。
これ戦争法ですか?これ、笑わずしていられようか。
これで戦争できるんだったら
申し訳ないけど皆さんの許しを得て真っ先に行きますよ、(拉致被害者を)取り返しに。
それ(そう考える人は)いっぱいいますよ。
僕ごときじゃなくて、自民党でも僕より過激、(訂正して)国士が。
(ここまで、今の安保法制では拉致被害者も助けに行けない、
という話が続きました)

その背景を考えると、
まともにやるんだったら弾道ミサイルという事を
少なくとも問題提起して欲しいです。


長嶺駐韓大使 韓国・黄大統領代行と会談(4日)


(記事に「従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行を求めた。」とあり)

この共同通信の記事の中に従軍慰安婦問題とあっさり出てきますが、違うって。
従軍慰安婦なんて存在しませんから。
これを存在したかのようにさりげなく断りなく入れるというのは、
本当に世論を操作する意図がありありなんですよね。
なんでこんな通信社、報道機関になってしまったのか。

これ、このまま受け止めたいニュースと言いたいところなんですけど、
こういうのって、「出席しました」という話ですよね。とりあえず出席してると。

要するに韓国にこの大使が戻ったのは、釣り合いが取れないから。
韓国の他の外交官では。
大使を戻して、今大統領選挙、5月9日、目の前ですけど、
それまでこの黄さんが大統領代行がトップだから大使なら会える。
最初全然会えなかったですけど。
自民党の部会で大揉めでした、これ。
僕よりはるか国士の山田宏議員が一番怒ってましたよ。
「何で戻したんですか!」と。その答えも結構ムニャムニャだったですけど。

しかし、会える人とやがて会えると、この通り会えましたね、と。
会ったら安倍さんのお考えを伝えた、という事を
本当は言ってるんじゃないかと思いますけど。
安倍総理の考えとして、例えばニセの少女像が合意違反であると、
僕は日韓合意自体が、こうなるから反対だと申してきたわけですけど、
でも安倍総理も言うべき事をおっしゃってるように見えますよね。
本当ですか?
ここは僕海外から帰ったばかりなんで、
いつもの裏取りは全面的にやってないから、ここはあくまで推測です。
しかし今までの経験からいくと、こういうのは必ず事前にすり合わせるんですよ。
韓国側が、何々、じゃあ会ってやろう、と。
こっちは大統領代行だけど。一介の大使に会ってやろう、と。
ただし条件がある、その時に日本側も条件出すわけです。
ニセの少女像の問題出しますよ、と。
韓国は、出すならどうぞ、と。それはそっちの勝手だから。
しかし、パンとはねつけて、一顧だにしませんよ、と。
じゃあそれで、と。手打ちしてから出した。
これが外交だと思ってるわけ。
違いますって。
推測ですが、僕の経験則からいくと、それなしで、
ガチンコで、打ち合わせしないなんて、そんなことやらないって。
それが外交だと思ってるわけです。
違いますよ。

敗戦後の日本の外交て、仲良くなあなあで出来ることを外交だと思ってて。
それが根本的に間違いなんです。
学校教育も同じ事で、目の前でいじめられる子供がいてもつかみかからない、
喧嘩が起きないのが教育だと思ってるでしょ。
それは逆教育だって。
例えば足が動かない子供に対して、
お前階段降りてみろ、なんて事ありましたよ、僕子どもの頃に。
その時に黙って見てちゃダメだろって。
黙って見てたやつが一番怒られるよね、先生から。
それが教育なんですよ。当たり前じゃないですか。
武士道以前の問題ですよ。

例えば大使が韓国の大統領代行と会ったというだけで、
本当は教育の事までちゃんと僕たちは考えられるという事を理解して下さい。
(※ブログ主注:事を荒立てたくないから取りあえず打ち合わせしてから
会談したとこ見せた、
でも青山さんはそれではダメと言いたかったのでしょうか)


EU議会で拉致問題シンポジウム 4日


拉致事件は日本のメディアでもあまり取り上げないんですけれど、
こうやって動きを起こすとさすがに幾分か取り上げてますよね。
その評価はできるのと、
実は北朝鮮というのは冷戦が崩壊する1991年、
最終的にソ連が無くなりますけど、1989年にベルリンの壁が壊れだす、
そこ辺りまでですね、実は東ヨーロッパとすごく深い貿易をやってきたんです。

例えば中国だけが北を支えてきたわけでは、必ずしもないんですよ。
従ってヨーロッパというだけだとピンと来ないかもしれないけど、
今のヨーロッパって、冷戦崩壊した後、
東西のヨーロッパが相当混じり合ってますから、
こういう所であれば北朝鮮に伝わるものがあるというのはその通りなんです。
その通りだけれども、やっぱりこれあの、
今一番のテーマかな、というのを、家族会の方々もそう思いつつも、
一所懸命協力なさってやってらっしゃる、
出来る事をいくらでもやりましょう、というのは正しいです。

正しいけど、但しかつてのビジネス相手が、
日本に頼まれて言ってきたからといって、
北朝鮮が突然拉致被害者を本当の意味で開放することはないです。
ない。
だから今回の未曽有の半島危機、
一部評論家は、こうやって結局何もないまま終わるんだと
早速言ってる人いるけど。
(※このニュースに関する解説はここまで。
以下は拉致問題担当大臣についてです)

拉致問題担当大臣の職務、任務がそもそも誤解されてて、
これ、家族会担当なんです。
交渉担当じゃないんです。
実は交渉担当というのは拉致問題対策本部がやる事で、
その本部長が総理なんです。

従って、
拉致問題対策大臣が兼任してるのでおかしいという声があって、
僕もそれは思いますよ。
つまり、加藤大臣が他の事が忙しくて委員会にいらっしゃれないんで、
拉致事件を考える参議院の特別の審議が出来ないんですよ、
大臣がお見えにならないんで。
その問題は深刻なんですけど、
でもあくまでも、山谷えり子さんや古屋さんのような、
加藤さんは家族会にとって、最初は、今は違いますけど、馴染みがなかった。
でも山谷さんや古屋さんのように
昔から拉致問題やってくれてる人が担当大臣の時も、
家族会のいわば対応するだけです。
交渉に踏み込めないんですよ。

この事も僕は見直すべきだと議員になる前からずっと言ってるんですよ。
拉致問題対策本部をいったん解体して、
もっと総理直属、総理の直接責任にすべき
ですよ。
内閣の最重要課題とおっしゃってるんですから。


↑5月8日『虎ノ門ニュース』ここまで


合間に(かっこ)、注意書きが多くて邪魔に見えたらすみません。
その都度突っ込んででおかないと
ツッコミもわたしのいち捉え方にすぎませんが
わたし自身があとで分からなくなってしまいそうだったもので(^ ^;