ジブリの「おもひでぽろぽろ」という映画を見るたび
思い出すことがある。
映画の本筋とは異なるが、
主人公が子どもの頃を思い出すエピソードの中のひとつで、
同じような子がいたことを。
わたしの小学生時代のこと。
6年間、クラス替えがあってもずっと同級生だったA子ちゃんのことだ。
A子ちゃんはおかっぱ頭がいつもぼさぼさだった。
A子ちゃんはいつも着ている服が同じだった。
A子ちゃんは貧しい家庭の子だった。
A子ちゃんは風呂にあまり入ってないらしく、垢まみれだった。
A子ちゃんは、そばによるだけで臭かった。
A子ちゃんはいつも1人だった。
そしてA子ちゃんは男子のいじめの標的だった。
殴られたり、いじめられたりしても、1人だった。
女子でも、彼女のそばに行くのをほとんどが嫌がった。
そしてわたしも、彼女に対して、何もしなかった。
わたしもその頃、思っていた。
A子ちゃんはあんな身なりだから
いじめられても仕方がないと。
事なかれ主義だったんだな。
A子ちゃんに手を差し出す方法はいくらでもあった。
でも、何もしなかった。
一歩間違えば、わたしもA子ちゃんと同じ立場になっていたかもしれない、と
考えていたところもあった。
ある水泳の時間、わたしはたまたまA子ちゃんとペアになった。
その時、勉強も運動も控えめすぎたA子ちゃんに、泳ぎで、負けた。
わたしは水泳が大の苦手だったから。
でも、彼女も大してできないだろうと、高をくくっていた。
A子ちゃんは何も感じなかったかもしれないが、
その時わたしは、悔しかった。
-こんな子に負けるなんて。
誰もペアを組む人がいないから
ペアになってやったんだという気持ちもあったから。。。。。
誰にでもあるかもしれないが、心の中の、闇。
わたしの負の部分を、彼女を通してさらけ出されてしまった。
彼女はわたしを優越感に浸らせるためだけの対象か・・・
その後、A子ちゃんは引越しした関係か、
大半の子が進学する同学区内の2つ中学校どちらかには行かず、
1人、別の学区の中学校へと進学した。
うわさで、
A子ちゃんはその中学校では誰も過去を知らないせいか、
友達もでき、普通に学校生活を過ごしていると聞き、
わたしは心の中でほっとした。
引っ越したことで
彼女の人生が変わることができたんだなあ、と。
遠い昔の、苦い思い出です。