目が覚めると半泣きの嬉しそうなロートがいた。どれだけ見渡してもボクの探し求めている姿はなかった。



数日がたったボクはやっと白い部屋の小さな檻からでることができた。起きてからお世話をしてくれたお姉さんは「すっかり元気になったわね~もう動き回っても大丈夫ね。」とボクをロートの元に帰してくれた。



ロートの元に戻ってみると目が覚めた時の顔は何処へといったのか、とてもしょぼくれてて格好悪かった。
腹がたったので一発ベビーアタックをかましてやった。ロートはとても痛がっていたがしばらくボクの顔を見て何か決意したかのように頷いた。ドMに目覚めちゃったかな?少しやり過ぎたかなの反省してると‥‥

「そうだな‥‥迎えにいくか!」

どうやらボクの考えが伝わりロートのしょぼくれた顔も少しキリッとした。


待ってて、ボクの大切な人。










まず手始めに何をしようか考え始めたはずのロートの顔がどんどんと蒼白になって膝がガクガクと震え始めた。

何を考えてるんだろう?何も凶悪なモンスターを一人で退治なんてしろとはいってないのに‥‥

‥‥ボクが居ない間に女の子にフラれて人間不振にでもなっちゃったのかな?

全く仕方ないご主人様のお兄ちゃんだよ。
先が思いやられるなぁ~