イア王子はなぜ、地球に来ないのでしょうか?
それは外交上の理由ではなく、個人的な理由であり、彼自身の問題なのです。
エレナさんニビル船でイア王子に会う
エレナさんは、ニビル船にビームアップして乗せられました。
ニビル船はとても巨大で月程の大きさがあり、船自体で重力場を作り出すことができます。
エレナさんの質問とイア王子の答え
エレナさんは定期的にイア王子と会っていて、その度に同じ質問をしていました。
エレナ「地球の人々はあなたにお礼が言いたいので、あなたに地球に来て欲しいと思っているのよ」
イア王子の答えは、いつも同じでした。
イア「地球には行かない、行かないと決めた……」
イア王子は非常に高い倫理観を持ち、愛情深く謙虚な人物です。
ディアナ帝国(アヌンナキ王朝)の後継者となった今でも、それは変わりません。
イア王子エレナさんに手を差し出す
エレナさんは驚きました。
イア王子のエネルギーフィールドは強過ぎて、エレナさんは基本的にイア王子の1m以内に近づくことはできません。
しかしイア王子は、電磁領域のエネルギーを落としてエレナさんの手を取り、ニビル船の別の場所へと案内してくれました。
美しい壮大な部屋へ
イア王子はエレナさんを、眩しい光に満ちた、とても広くて巨大な部屋へと連れて行きました。
そこには円柱状の建築があって、それは美しいクリスタルの高い天井へと伸びていました。
そして、そこには半透明の虹色の植物が茂っていました。
その中心には乳白色の虹色に輝く川が、柱や岩の間を流れる壮大な風景が広がっていました。
イア王子の人類に対する途方もない愛情
丸椅子に腰を下ろしたイア王子は、何も言わずに青く美しい瞳でエレナさを見つめました。
エレナさんには言葉が無くても、イア王子の想いが読み解けました。
イア王子の瞳には様々な感情——郷愁・悲しみ・人類に対する途方もない愛情–—が浮かんでいました。
イア王子の人類に対する愛情は、エレナさんが今まで感じた事がないほど強いものでした。
並々ならぬ人類への、愛の周波数が伝わって来ました。
それは正に、源の創造主の愛の周波数であり、それが今でもイア王子の中で、人類に向けて共鳴しているのです。
イア王子は遺伝学者であり、創造主でもあります。
なぜならイア王子は、源のかけらを対象の身体に染み込ませて、スターゲート間の回廊を使って機能させるという、秘術を知っているからです。
イア王子の悲しみ
イア王子は源から直接的に流れ込んでいるその強力な愛の力を利用して、あらゆるものとの繋がりを得ると同時に、寂しさや孤独も感じていました。
宇宙全体と繋がっていて、それでも寂しさを感じるのは、愛する息子を失ったからでした。
かつてイア王子には、愛する息子(マルドゥク)がいました。
イア王子はマルドゥクに対して、あらん限りの期待をかけていました。
しかしマルドゥクは力の道を選び、エンリルの軍に加わりました。
そしてマルドゥクは、イア王子の元に二度と帰って来ませんでした。
エレナさんはイア王子の心の傷——裏切られた周波数を感じました。
イア王子は、数十万年経った今でも癒えない心の傷を抱えて、苦しんでいたのでした。
でもマルドゥクが違う道を進む事で、痛みを感じてそこから学びを得たからこそ、宇宙の錬金術の秘密を知り辿り着いたのです。
イア王子は源の愛の周波数を扱いつつも、閉ざされた小さな箱を胸に秘めていて、それを開けて見せてくれたのでした。
イア王子曰く
「私はかつての地球での戦いに負けた。
だから、地球に戻るのは感情的にも耐えられないだろう。
異母兄弟(エンリル)が勝ったから地球を離れたが、彼は地球の私に関する全てを破壊してしまった。
私の住んでいたラーも……。
北の氷塊に小惑星を打ち込んで洪水を引き起こし、星に甚大な被害を与えた。
私との一件にけりをつけて、全てを終わらせるためだけに……。
できるだけたくさんの人類を助けたが、全員は救う事ができず、出て行かなければならなかった。
秘密の場所に自分の乗組員・チーム・主要な遺伝学者たちのアバターを残して……。
人々に本当の力を教育するというミッションを上手く完了すれば、彼らは棺にいるアバターを離れて戻って来られる。
邪悪な私の異母兄弟が地球に居座ってきたが、もう追放された。
私は完全な力を取り戻し、強くなって戻って来るために、地球での邪悪な暴政を無くすために、乗組員を残して来た」
エレナさんのコメント
邪悪な存在たちが去り、イア王子はやっと銀河間連合やシーダー種族とともに戻って来られました。
イア王子は少なくとも、エゴの戦いが地球で起こっている内は、戻らないと決めました。
イア王子は「息子が闇の中へ失われてしまった」と言いました。
でも宇宙の魔法を知っている、彼の希望は色褪せません。
イア王子は私を通して「皆さんを本当に愛してる」と伝えています。
イア王子は、神のような扱いをされることを望んでいません。
彼らはアヌンナキという重い名前を持っていますが、アナハイム出身で、別の文化の存在であるだけで、私や皆さんと同じ存在です。
父親が王国の後継者なので、王子の肩書きを背負っていますが「ミスター」や「ミセス」のようなもので、他の人よりも優れているわけではありません。
彼はそれを本当に理解してもらいたいと、心から願っています。
イア王子は、銀河間連合や地球アライアンスと、非常に近しく活動しています。
地球にとても近いエクセルシオールの船を訪れることもあります。
しかし、地球が目に映ると胸が痛むので、それも滅多にありません。
大抵はホログラムでやって来ますが、重要な会議には仕方なく物理的に訪れたりもします。
しかし、地球を見ると彼は感情的になります。
なぜなら彼らが望んでいたのは、この惑星に降りて全ての人に愛を広めることだけだったからです。
みなさんに、ご理解いただきたいと思います。