目薬は多くの人が使った事のある、身近な医薬品のひとつです。
しかしその分、正しく使っていない人が、意外と多くいるかもしれません。
薬の効果を十分に得るためにも、正しい使い方をおさらいしておきましょう。
まず、目薬のさし方です。
おすすめは
🔸 軽く後ろを見るように頭を上に傾ける
🔸 下まぶたを指で下に引く
🔸 目薬の容器の先が目やまつげに触れないようにして点眼する
容器の先が触れると、目を傷つけたり、容器内に雑菌が入り込んでしまう可能性があるからです。
点眼前には手洗いをしておき、ほかの人と目薬を共有するのはもちろんNGです。
目薬をさしたら、目にしっかりと行きわたるように、目を閉じて目頭を指で軽く押さえ、1分ほど安静にしているのがよいでしょう。
目からあふれた薬は、そのままにしておくと皮膚のかぶれの原因になることがあるので、清潔なガーゼやティッシュなどでふきとってください。
片方の目にさす1回分の目薬の量は、処方薬では1滴、市販薬では1-3滴が目安になります。
何滴もさしてしまう人がいますが、薬の使用説明書の点眼量(1日の回数)を守りましょう。
目の表面は
🔸 涙を保つムチン層
🔸 涙の層
🔸 水分の蒸発を抑える薄い油の層
の3層構造になっています。
目薬をさし過ぎるとこの層が乱れ、涙の持つ抗菌成分も流されて、目が乾いたり、異物感を感じるなどの悪影響が出ることがあります。
ドライアイの人は頻繁に目薬をさしたくなるかもしれませんが、1日の用量・回数を守りましょう。
目薬を保存するときは
* 高温や直射日光の当たる場所
* 揮発成分の入った防虫剤や湿布薬などの近く
* 湿度の高い風呂場や洗面台
などは避けましょう。
また、パッケージに表示してある使用期限は未開封状態での保証期限です。
市販の目薬などは開封した日付をメモしておき、2カ月以上経ったら廃棄したほうがよいでしょう。
防腐剤を含まない目薬は使用期限がさらに短いので、あらかじめ医師や薬剤師に期限を確認してきちんと守るようにしてください。