私は勿論、素人ですから医者に言われた事は素直に信じます。


1回目の病院では風邪だと思いましたし、2回目の病院では喘息だと思いました。


喘息なら早く治療をして完治しないとしんどいなぁって多少お気楽な気持ちだったと思います…

3日後くらいに紹介状を持って総合病院へ行きました。


早速、レントゲンと血液検査があり、終えてから待合室で待っていました。
名前を呼ばれたので診察室に入ると、定年を迎えられたような白髪の優しそうな雰囲気の先生がレントゲンをずっと無言で見つめていました。
私が座ると同時に、レントゲンを診ながら説明がはじまりました。
血液検査の結果も見ましたが、レントゲンからは肺炎をおこしてると言われ、私は思わず「えっ?」と一言だけ言葉を発したのを覚えています。
先生は話しを続けます。
再度、血液検査とCTの検査もしましょう!と、何だか慌ててるようにも見受けました。

再度の血液検査とCTの検査を終えて戻って来た時には、診察時間も過ぎていたこともあり、見渡すと患者は誰も居なく私一人だけになっていました。

名前を呼ばれ再び診察室へ。
先生から、紹介状には「喘息の治療」とあったので検査結果を診て正直とても驚いていると言われました。


レントゲンからは肺炎のような影とCTからは癌と思えるものが確認出来ますと。
私はビックリし過ぎたのとあまりにも突然過ぎだったので「はぁ?癌?私は死ぬんですか?」というような言葉を発してしまいました。


先生は優しく微笑んだ顔で私の肩をさすりながら言ってくれました。

「今は医療も進んでるからね!治療も2年前とは遥かに違うよ」と…。

私は嬉しいというような感情もなく安心する訳でもなく、ただただボーっと、私の話しではないような第三者的な感じで聞いていたのを覚えています。


先生は、血液検査の癌マーカーが低くまだ確実とは言えないが高い確率で肺がんです。
もし貴方が70歳を超えているのであれば、来週でも大丈夫ですが、診察時間はもう終えてますが、出来る検査は早い方が良いので今日中にやっておきましょう。と。

慌ただしくも痰を調べたり…細かな検査をしました。


その日に3回の血液検査をしましたが、癌マーカーの数値がどれも低いと言われ、

間違えのないよう、一泊二日の入院をして肺の気管支鏡検査をするようとの事で、次回、検査入院の予約を入れて貰いました。

肺の細胞を採取するという、地獄のような苦痛でとても耐え難い検査でした。
もう二度としたくない検査の一つです!