私は普段通りの母を演じる。
明日の準備もさせ、お弁当も準備し、朝起こし、着替えな~って声をかける。
娘はまだ学校へ戻りたいと言っている。
だからこっちから「今日も休む?」は言わない。
心の中では思ってる。ああ、今日も無理だろうなって。
夜に準備をする。普段通りの娘にみえる。
でもいけない。
「来週は絶対行く」行けないだろうなって思ってる。
娘は本当に行けそうな気がするんだって。
少なくとも昨日の夜は登校する自分をイメージできたんだと。
朝になって起きるのに10分くらいかかる。
ご飯を食べて、制服を手にもつ。小刻みに震えている。
何もしゃべらない。動かない。呼吸がはやくなる。
過呼吸にならないように落ち着くように伝える。返事はない。
こんなとき娘に触ってはいけない。
前回すごく強く拒絶されたから。
もう本音を言ってしまえば、休むなら休むで言えばいいじゃん!
「怖くて行けない、休みたい」言えばいいじゃん!
一昨年で慣れたよ。行けないなら行けなんて言わないよ。
適応教室で、なんなら通信制高校で、マイペースで頑張ればいい。
でも娘は学校に戻りたい気持ちが強くて、それを選択できない。
行けない、休みたい、が言えないのもきっとそこなんだよね。
疲れたと言ってゴロンと寝転ぶ。
天井をみて急に怯える。
「ママ!蟻がいっぱいいる!天井のすみっこ!」それは天井の影だよ。
「ドアにもコバエの死骸がいっぱいくっついてる!!」それは飛び跳ねた油汚れだよ。
「大きい虫がいる!」取り損ねた埃だよ。
「こっちみないで!私を監視しないで!」
お話しするときは小さい頃からずっとお顔をみて話してたよ。
こんな状態なのに、今はご飯を食べながらyoutubeみて笑ってる。
かわれるものならかわってあげたい。