◆夢か現つか◆
帰り道。
うっすらと東の空が赤く染まっていく。
寒さが頬を刺すが
虚しさ
というより“無心”すぎて何も考えられない。
意志喪失。
タクシーが何台も義務的に流れていくが、私が挙げた手を見ないように過ぎ去る。
世の中すべてが敵に見え、洸々と自分を照らすコンビニの明かりにすら無性に腹が立った。
舌打ちして煙草を投げ捨てたら、肌の荒れたカマキリのようなコンビニの店員に注意された。
『拾ってください』
……………………
『拾ってください』
『あ、はい。ごめんなさい』
屈んで消えかけの煙草を拾ったが
立ち上がる力が出ない。
力尽きている。
あたしの声も体も心も。
座ったままの私はコンビニの前でワンワン泣いた。
抱き締めたなら離さないでほしい。
未来なんて見ないでほしい。
『しょうがない』って諦めたような顔で笑わないでほしい。
『まだ若い』とかくだらない言葉で片付けないでほしい。
『優しさ』だよと言葉にフィルムをかけないで、
いつもどんな時でも
『こっちにおいで』って抱き寄せてほしい。
なんで一つも伝えられないんだろう。
なんで一人で泣くんだろう。なんで
夢か現つかわからなくなり
立ち上がった途端物凄い目眩に襲われた。
駐車場まであとどのくらい?
頬を思いっきりひっぱたき
結ってる髪をほどいて
走れるだけ走った。
朝日だけが私の見方だった。
うっすらと東の空が赤く染まっていく。
寒さが頬を刺すが
虚しさ
というより“無心”すぎて何も考えられない。
意志喪失。
タクシーが何台も義務的に流れていくが、私が挙げた手を見ないように過ぎ去る。
世の中すべてが敵に見え、洸々と自分を照らすコンビニの明かりにすら無性に腹が立った。
舌打ちして煙草を投げ捨てたら、肌の荒れたカマキリのようなコンビニの店員に注意された。
『拾ってください』
……………………
『拾ってください』
『あ、はい。ごめんなさい』
屈んで消えかけの煙草を拾ったが
立ち上がる力が出ない。
力尽きている。
あたしの声も体も心も。
座ったままの私はコンビニの前でワンワン泣いた。
抱き締めたなら離さないでほしい。
未来なんて見ないでほしい。
『しょうがない』って諦めたような顔で笑わないでほしい。
『まだ若い』とかくだらない言葉で片付けないでほしい。
『優しさ』だよと言葉にフィルムをかけないで、
いつもどんな時でも
『こっちにおいで』って抱き寄せてほしい。
なんで一つも伝えられないんだろう。
なんで一人で泣くんだろう。なんで
夢か現つかわからなくなり
立ち上がった途端物凄い目眩に襲われた。
駐車場まであとどのくらい?
頬を思いっきりひっぱたき
結ってる髪をほどいて
走れるだけ走った。
朝日だけが私の見方だった。