本屋さんが好きなので
積読本は たくさんあるのにキョロキョロしてきます
新刊のコーナーに黄色の山を見つけ近づくと
「カナダでがんになった」
「西加奈子のノンフィクション」
そんな文字が並んでいて
お会いしたことはもちろん 映像で拝見したこともなく
まことに勝手なイメージですが
とってもお元気そうなイメージの西さんがガン?
え?カナダにお住まいだったの?と
いろいろな思いが巡りまして
タイトルにも惹かれました
くもをさがす 西 加奈子著 河出書房新社
「私は闘病という言葉を使うのをやめていた。これはあくまでも治療だ。…たまたま
生まれて生きようとしているがんが私の右胸にある。それが事実で、それだけだ」
こんな風に思えるって凄いことです。強い人だと思ってしまいますが
「怖い」「恐怖」その言葉がたくさん出てきます。
そのリアルな言葉が心にささります
コロナ禍でもありカナダで治療を受けることに決め、その様子が書かれています
カナダの看護師さんたちの言葉が関西弁で書かれているのも面白いです
治療記録だけではない、ご自身や大切な家族・友人のこと、カナダとの文化の違い
など書かれていて読み応えありました
どんなにか辛かったろう大変だったろうと思うと、いつもならウルウルしてるはず
なのに不思議なことに涙なく読み終えました。西さんの飾らない素直な正直な思い
がまっすぐ綴られていたからなのかもしれません
ノンフィクションと分かって読んでいたはずなのに
文中の日記「7月7日安倍晋三元首相が撃たれる」この一文で
一気に現実のこと、最近のことなのだと強く突き付けられました
***
乳がん治療を受けた友達が数人います
治療中も治療後も
まるで風邪だったくらいな雰囲気で会ってくれてランチしていました
治療中だった友達は「何を食べても砂を食べてるみたいなのよ」って
彼女が食べられそうなものをオーダーしてもらいながらのランチ
「砂は食べたことないけどさ」って笑うの
改めて凄いわ~彼女たち
今もきっときっと恐怖と戦っているのだと
気付かせてくれた本でした
笑っていてくれてありがとう
元気になってくれてありがとうと思いました
来月、健診と乳がん検診を受ける予定です
彼女たちが口をそろえていいます
ぜひ乳がん検診を受けてください
***
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