お盆にこの本を読むって・・・
と勝手に意味づけていますが、偶然に読み始めた本でした
ツナグ 辻村深月著 新潮文庫
生者からの依頼を受けて一生に一度だけ死者との再会を叶えてくれる使者(ツナグ)
死者からの依頼は出来ず死者も一度しか受けることが出来ないけれど、生者からの
申し出を断ることは出来ます
それは誰かに憑依して言葉を伝えるのではなく本人に会えるのです
アイドルに会いたいというファン、年老いた母に会いたいという頑固な息子、親友が
最後に残した言葉が気になっている女子高校生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員
一夜だけの限られた時間の中で、死者に会いたいと願った彼らたちは・・・
その使者とは「この少年が?!」と依頼者たちが驚く、祖母から使者を頼まれ男子高校
生の歩美
使者とは何なのか、最初はそんなことをして何になるのかと思っていたけれど、
繰り返すうちに彼なりに感じて成長していきます
そして何故、祖母は歩美に使者を託したのか・・・
ツナグものは生者と使者だけでなく、祖母から歩美へも繋がっていました
読み終わって、祖母の愛と歩美の成長に人の強さを感じ、またそれぞれの人に生きよ
うとる力を感じ心熱くなりました
私は誰に会いたいかな~
母やお祖父ちゃんお祖母ちゃん・・・と思うけれど
自ら命を絶った先輩や同級生に何故?と聞いてみたい・・・
可愛がってくれた義叔母さんにも会って、なかなか会えなかったことを謝りたい
でも双方にとって一生に一度だけのなのだから
彼らにとっては もっと会いたい人がいるかもしれないし…
私自身だってこれから・・・夫、息子、父もいるし、
どんな思いになるかわからないしなー
なんて考えていたら、今は誰にも会わなくていいんだなと思いました
気になることはあっても、心の中で勝手に話しかけてそれで満足出来てるのならそれ
で良しなのだと思えたから(^^♪
貴重な満月の夜、会わなければならない人が会う方がいいものね
続編も楽しみです
P.s 本当に会える機会があったらいいのに…世の中にはたくさん死者に会いたいと
思う方がいらっしゃるのだと思うので
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今日もいいお日和になりますように
(*^^*)
