分厚かったですけど・・・しっかり読めました
リーチ先生 原田マハ著 集英社文庫
バーナード・リーチさんが日本を訪れた際に通訳・助手となり助けた亀之助から見たリーチ先生のお話。陶芸、民藝について、当時交流のあった柳壮悦、高村光太郎、武者小路実篤など登場人物のパワーも知ります。
話のスタートは大分の小鹿田焼きの里、先日TVブラタモリで見た陶芸の里で、陶土を挽く唐臼の映像が印象に残っていて、一気に話の世界に引き込まれました。リーチ先生と亀之助の子弟関係が熱くて感動しました。決して裕福な家庭で育ったわけでない亀之助が皆から認められて成長していく様子も心熱くなりました。亀之助親子・・・マナさんの書く人とのつながりに温かい気持ちになりました
白樺派の人たちから、<ヨーロッパの印象派の人たちは、芸術家は個性的であるべきだと気付き批判を恐れず自分に忠実にあろうとしたことだ>と教えられ、亀之助に言われた言葉
「誰にも似ていないことこそ、誇りを持つということだ」
芸術家だけでなく、全ての人たちに通じる言葉であり、
誇りを認めあえたら様々な差別が無くなると思いました。
以前から気になっていた小鹿田焼きの焼き物、飛び鉋(とびかんな)が伝統的な技法で
以前、仙台の喫茶店で好きなカップを選んでよいと言われ小鹿田焼きのカップでいただき、
ほっこり温かい気持ちになったことを思い出しました
欲しくなっても焦らずに、ほっこりするものに出会うまで
ゆっくりと待ちましょ(*^^*)
最後までお読みいただきありがとうございました
穏やかな一日になりますように
(*^^*)