曹丕は曹操の第三子として187年生まれ。
190年には、董卓打倒の動きが出ているから激動の時代背景だ。

そんな時代に生まれた曹丕は、曹操から射術を学び6歳で会得している。
8歳の時には素晴らしい文章を書くことができ、馬上から射ることもできるようになっていた。
11歳の時には、兄の曹昂や従兄弟が戦死した征伐戦に参戦。
曹丕は馬で脱出している。

曹操の跡継ぎになるため、司馬懿・陳羣(チングン)・呉質・朱鑠(シュシャク)らの四友や
賈詡(カク)のアドバイスに従って身を謹み、感情を殺していたようだ。
曹操の死後、魏王に即位したが、献帝に禅譲を迫り後漢は滅亡。
この段階で正式に後漢は滅亡し、三国時代になる。

曹丕には陰湿な話が多い。
于禁を憤死させた嫌がらせの方法は、その性質を表していると思う。(いつか于禁でとりあげまっすw)
正室だった甄妃に毒を賜ったことや、弟たちへの圧力と嫌がらせなど、
王族の縁戚を遠ざけていったりもしていた。
結局、そのせいもあって、司馬氏の台頭を防ぐことができなくなってしまったのだ。

彼は226年、40歳の時に、風邪をこじらせ亡くなっている。

何かと悪く言われる曹丕だけども、彼の創る詩はとても優れていた。
弟の曹植は詩文の天才と言われたけども、曹植の作風は剛健剛直。
対して曹丕の作風は、繊細優美。
一度気に入って信用した相手には親愛を示した曹丕の素顔が垣間見える。