2012年2月12日「第3回 いわきサンシャインマラソン」
こうやって自分の姿を載せてみようかと思ったほどに、
一生忘れられないマラソンとなった。
写っているのは、16kmの江名港折り返し地点。
風になびく無数の大漁旗。地元の方々の大声援。
多くの人が、左手を出して迎えてくれた。
1人ひとり、ハイタッチをしていく中で、
「来てくれてありがとう」と言われた。
ありがとうと言いたいのは、こっちなのに・・・
サングラスの下で、思わず感極まった。
走ったコースの半分以上が、被災を受けていた。
海沿いの道路や岸壁は総じて津波に呑まれ、
一面が海水に浸かり、たくさんの車や建物が流された。
マラソンどころじゃないといわれても仕方ない。
それでも、地元の皆さんの尽力で開催できたのだから、
こちらが感謝しなければならない。
東電の原発からも決して遠くはないし、
放射線量も安全とされる値で測定されたとはいえ、
それだけで不安が消えるわけでもないだろう。
でも、あの日出会ったいわきの人々は皆、前向きだった。
地元の誇りをしっかりと持って、我々ランナーを応援してくれた。
どうせなら、自分も可能な限り「前向き」に生きたい。
そして、復興の道を確実に歩んでいるあの日のいわきを走れたことを、
自分も「誇り」に思いたい。
行って良かった。走って良かった。