富士五湖だより③どこで歩こう? | ごまめが歯ぎしりをやめる日

ごまめが歯ぎしりをやめる日

くだらない事をうだうだと書ける今日という日に、心から感謝。

本栖湖から、復路の30km。


コースの大部分は往路と異なる道を走ります。

精進湖、西湖、河口湖も往路ではそれぞれ上半分をなぞったので

帰りは残りの下半分を走り、ゴールの富士北麓を目指します。



当然ながら、脚はかなり重くなっておりまして、

エイドのごとに水は飲むだけでなく、頭からかぶり、背中も冷やし、

両脚も太もも、ふくらはぎ、足首と、CW-X(タイツ)の上から

シューズが濡れない程度にぶっかけて冷やします。


気温はスタート時から2度下がって14℃。

徐々に風が強くなりそうだったので、手袋、アームウォーマーは

ゴールまで外すことがありませんでした。



スタート前から考えていたのですが、

これはウルトラマラソンを走る上で「戦術」ともいえるテーマですが・・・


初めてフル以上を走るということで、無理に「完全完走」を考えない。

終盤、どこかで「歩く」ことを含んだレースプランを立てていました。


ただ、前半から無理に貯金を作りすぎる速さではいけないし、後半の早い段階で歩いて貯金を使ってしまうことも、制限時間との戦いという意味ではリスクになる。



自慢ではない・・・いや、自慢ですが(どっちやねん)過去、出場した大会の全てにおいて私は「歩いた」ことが1度もありませんでした(エイド等は別です)が、ウルトラ初心者の身ではそうはいきません。


エイドでの小休止に時間を割きすぎない代わりに、時計を見ながら無難に歩く時間を取る。ウルトラは頭を使う要素も多分に含む、計画的なスポーツです。



往路よりさらに短い精進湖を抜け、樹海を渡す橋の連続を登りきり、野鳥の森公園のうどんはパスしてサプリをしっかり摂り、


「とりあえず西湖までは走ろう」と気合いを入れて、身体が傾くほどに風が強く吹く湖畔に苦しみながら、西湖を抜けました。



ここまで58km。あと14.5km。

予定通りのタイムで距離を踏み、やっとこさ、ゴールまでの「計算」ができる場所まで来たようです。



奥には青々とした河口湖が見える、トンネルの手前。




軽い登り坂を前に、思わず・・・


「歩こ。」




(つづく)