この春、短大の幼児教育コースに入学した生徒がいます。
かねてから「子供が好きだから保育士さんになりたい♪」と話していたので、めでたく夢の入り口に立ったわけですね(^-^)
彼女がまだ小学1年生くらいだった頃、それまで習っていた先生がお辞めになるので私の所に来ることになりました。
前の先生から頂いた引き継ぎ書には「あまり練習が好きではありません」といった事が書かれていましたので、俄然ヤル気が出たのを覚えています(笑)
私の生徒たちの中にはもちろんきちんと練習をしてくれる優等生もいましたが、グループレッスンについていけなくなった子の個人レッスンをお引き受けする事が多かったせいか上達のスピードがかなりゆっくりだったり、練習嫌いだったりする子の方が圧倒的に多かったです(^^;
そういう子でもピアノを弾けるようにするのが私の役目!と思っていましたので、敵(?)が手強ければ手強いほど燃えるわけです(笑)
でも一体どうしたらいいのか…
私が着目したのは「脳」です!
指を動かすための指令を送ってくるボスは脳です。
その指令に従って指たちは動きます。
ある程度ピアノが弾ける方は感じられた事があるかもしれませんが、私は指にも脳があるように感じることがあります。
暗譜(楽譜を見ないで弾くこと)ができていて、弾き馴れた曲などは、考え事をしながらでも指が勝手に動いていたり…みたいな事があります。
「このあと何食べようかな~」とか「今度の休みにどこ行こうかな~」とか考えながらでも指が動き続けてるという事は、きっとその間は指たちがちっちゃい自分の脳で考えて自主的に働いてるのかな…みたいな。
しかし、このちっちゃい脳が混乱して指たちが暴走を始める事があるんです。
容量オーバーの状態です。
頭ではわかってるのに指が言うことを聞かない!
その事は2~3歳の小さな子供たちにはそれほどのストレスにはなりません。
なぜなら、他の事をする時でもそんなに思い通りに体を動かせるわけではないからです。
それが、ある程度いろんな事が思い通りにできる年齢になった子たちにとっては本当にイライラするんですよ、あの状態が!
「もうっ!!!」
鍵盤を叩いたり、楽譜を放り投げたい衝動にかられます(`へ´*)ノ
大人の生徒さんの場合、そこにプライドが関わってきます。
自分はこんなに出来ないわけはない!
自分以外の何かのせいだ!!と…
ちょっと話がそれましたが、ではどうすればいいか?
「脳からの指令を簡単なものに替える」
それだけです(^^)
ちっちゃい脳のキャパを越えない程度のできるだけ短い言葉、そしてすぐ動作につながる言葉を選びます。
以前、テレビで面白い実験を見ました。
被験者の頭の上に落下物をセットして、それが落ちてくる瞬間にいろんな言葉をかけます。
一体、どんな言葉をかけた時にその人は落下物から逃れることができるか!?
実験その1:「危ない!!」
↓
頭を押さえてしゃがみこんでしまいました。
実験その2:「逃げて!!」
↓
え―っ?って言ってる間にゴン(T_T)
指示を聞いた瞬間に脳がいろんな事を考えるんですって。
「それってどういう事?」
「これから何が起きるの?」って。
だから単純にすぐ行動に結び付く言葉じゃなきゃダメなんです。
その実験で唯一、落下物から逃げられた言葉は…
「走れ!!」
今まで出来なかったことをレッスン中に出来るようにさせる!
それも一瞬で。
そのカギを握るのは脳なんです♪
成功体験を積み重ねる事で、生徒たちはピアノを「自分に喜びやワクワク感を与えてくれるもの」と認識するようになります。
そうなったらこっちのモン(笑)
家でも練習してくれるようになるんですよ♪
冒頭にお話しした生徒は今、ある楽団からピアニストとして来て欲しいというオファーを受けています。
それもジャズの楽団です!
ジャズピアニストが誕生するかも…なんです(^^)
またとないチャンスを前に「私なんか無理~」「バイトも学校もあるし~」とか言ってるので、ガツンと言いました、私!
「今でしょ!!」
何だかもうちょっと古い感じしますね、この言葉も(笑)
でも本当にそうです。
チャンスなんかそう何度も巡ってくるものではありません。
だから人からオファーを受けたら「出来ません」と言ってはいけません!
「私で良かったらやらせてもらいます♪」と言って下さい。
出来る、出来ないを判断するのは自分ではなく先方なんですから。
心配しなくても出来てなかったら先方から断って下さいます。
「申し訳ないけどあなたはクビです」と(^^;
だからやらせて頂いちゃったらいいんです。
引き受けたらイヤでも練習するし、出来なかったら何とかしようと試行錯誤しますよね。
引き受けなかったら絶対にそこまでしないですもの。
未来のあなたはきっと今のあなたに感謝してくれるはずですよ。
「あの時、勇気を出して決断してくれてありがとう」
って。
「あなたがその一歩を踏み出してくれたおかげで今の私があるのよ」
ってね。
彼女は今週末、楽団に行きます♪
まだ入団が決まったわけではありませんが、早く彼女の演奏を客席で聴きたい(*^^*)
あ~このワクワク感(*^^*)
この仕事をやってて良かった~♪♪
過去の私に感謝!!
たくさんの勇気と努力をありがとう。
おかげさまで私は今、こんなに幸せです…
かねてから「子供が好きだから保育士さんになりたい♪」と話していたので、めでたく夢の入り口に立ったわけですね(^-^)
彼女がまだ小学1年生くらいだった頃、それまで習っていた先生がお辞めになるので私の所に来ることになりました。
前の先生から頂いた引き継ぎ書には「あまり練習が好きではありません」といった事が書かれていましたので、俄然ヤル気が出たのを覚えています(笑)
私の生徒たちの中にはもちろんきちんと練習をしてくれる優等生もいましたが、グループレッスンについていけなくなった子の個人レッスンをお引き受けする事が多かったせいか上達のスピードがかなりゆっくりだったり、練習嫌いだったりする子の方が圧倒的に多かったです(^^;
そういう子でもピアノを弾けるようにするのが私の役目!と思っていましたので、敵(?)が手強ければ手強いほど燃えるわけです(笑)
でも一体どうしたらいいのか…
私が着目したのは「脳」です!
指を動かすための指令を送ってくるボスは脳です。
その指令に従って指たちは動きます。
ある程度ピアノが弾ける方は感じられた事があるかもしれませんが、私は指にも脳があるように感じることがあります。
暗譜(楽譜を見ないで弾くこと)ができていて、弾き馴れた曲などは、考え事をしながらでも指が勝手に動いていたり…みたいな事があります。
「このあと何食べようかな~」とか「今度の休みにどこ行こうかな~」とか考えながらでも指が動き続けてるという事は、きっとその間は指たちがちっちゃい自分の脳で考えて自主的に働いてるのかな…みたいな。
しかし、このちっちゃい脳が混乱して指たちが暴走を始める事があるんです。
容量オーバーの状態です。
頭ではわかってるのに指が言うことを聞かない!
その事は2~3歳の小さな子供たちにはそれほどのストレスにはなりません。
なぜなら、他の事をする時でもそんなに思い通りに体を動かせるわけではないからです。
それが、ある程度いろんな事が思い通りにできる年齢になった子たちにとっては本当にイライラするんですよ、あの状態が!
「もうっ!!!」
鍵盤を叩いたり、楽譜を放り投げたい衝動にかられます(`へ´*)ノ
大人の生徒さんの場合、そこにプライドが関わってきます。
自分はこんなに出来ないわけはない!
自分以外の何かのせいだ!!と…
ちょっと話がそれましたが、ではどうすればいいか?
「脳からの指令を簡単なものに替える」
それだけです(^^)
ちっちゃい脳のキャパを越えない程度のできるだけ短い言葉、そしてすぐ動作につながる言葉を選びます。
以前、テレビで面白い実験を見ました。
被験者の頭の上に落下物をセットして、それが落ちてくる瞬間にいろんな言葉をかけます。
一体、どんな言葉をかけた時にその人は落下物から逃れることができるか!?
実験その1:「危ない!!」
↓
頭を押さえてしゃがみこんでしまいました。
実験その2:「逃げて!!」
↓
え―っ?って言ってる間にゴン(T_T)
指示を聞いた瞬間に脳がいろんな事を考えるんですって。
「それってどういう事?」
「これから何が起きるの?」って。
だから単純にすぐ行動に結び付く言葉じゃなきゃダメなんです。
その実験で唯一、落下物から逃げられた言葉は…
「走れ!!」
今まで出来なかったことをレッスン中に出来るようにさせる!
それも一瞬で。
そのカギを握るのは脳なんです♪
成功体験を積み重ねる事で、生徒たちはピアノを「自分に喜びやワクワク感を与えてくれるもの」と認識するようになります。
そうなったらこっちのモン(笑)
家でも練習してくれるようになるんですよ♪
冒頭にお話しした生徒は今、ある楽団からピアニストとして来て欲しいというオファーを受けています。
それもジャズの楽団です!
ジャズピアニストが誕生するかも…なんです(^^)
またとないチャンスを前に「私なんか無理~」「バイトも学校もあるし~」とか言ってるので、ガツンと言いました、私!
「今でしょ!!」
何だかもうちょっと古い感じしますね、この言葉も(笑)
でも本当にそうです。
チャンスなんかそう何度も巡ってくるものではありません。
だから人からオファーを受けたら「出来ません」と言ってはいけません!
「私で良かったらやらせてもらいます♪」と言って下さい。
出来る、出来ないを判断するのは自分ではなく先方なんですから。
心配しなくても出来てなかったら先方から断って下さいます。
「申し訳ないけどあなたはクビです」と(^^;
だからやらせて頂いちゃったらいいんです。
引き受けたらイヤでも練習するし、出来なかったら何とかしようと試行錯誤しますよね。
引き受けなかったら絶対にそこまでしないですもの。
未来のあなたはきっと今のあなたに感謝してくれるはずですよ。
「あの時、勇気を出して決断してくれてありがとう」
って。
「あなたがその一歩を踏み出してくれたおかげで今の私があるのよ」
ってね。
彼女は今週末、楽団に行きます♪
まだ入団が決まったわけではありませんが、早く彼女の演奏を客席で聴きたい(*^^*)
あ~このワクワク感(*^^*)
この仕事をやってて良かった~♪♪
過去の私に感謝!!
たくさんの勇気と努力をありがとう。
おかげさまで私は今、こんなに幸せです…