ADHDを知るきっかけ | 未来の坂本龍馬へ「みんなちがってみんないい」息子と父のADHD奮戦記

未来の坂本龍馬へ「みんなちがってみんないい」息子と父のADHD奮戦記

ADHD(注意欠陥多動性障害) ご存知ですか?
もし ご自分のお子さんが そう診断されたら。
私は 戦うつもりは もうとうございません。
なぜなら「みんなちがってみんないい」 はずなんです。

今から8年前、
まだりょうまが1歳の頃に、
職場の同僚から1冊の本を手渡されました。

知って良かった、アダルトADHD/星野 仁彦

¥2,376
Amazon.co.jp

当時ではあまり耳慣れないADHDという言葉。

知人は子供のころから何か他人との違和感のようなものを感じていたとのことでした。
そして40歳の頃に心療内科でこの障害を知ったそうです。

担当医の先生から障害の説明と対処方法を、
職場の上司に説明していただいたそうです。
当の職場の上司は優しい方なので、
理解してくださったようですが、
本人のいないところでは
「お医者さんからいろいろ説明されたけどよくわからん」
と言っていました。
なんだかうつ病の軽い程度の理解だったように思います。

しかし、
真面目に上記の本を読んだ私は、
ADHDという障害の本質「他人に理解されないゆえの深刻さ」
を強く感じました。

当時妻と不仲でけんかが絶えない私に、
是非読んでほしいということで渡されたこの1冊。
何もできない妻に強制と罵倒を繰り返す私に、
妻がADHDではないかと心配した同僚の配慮でした。
今思えば私の自分勝手と衝動性の方がよほどADHDのような気がします。

その後つぶさに子供の成長を観察し続けました。
大きくなるにつれADHDの症状が見え始め、
早めに教育方針を一つの方向に向けることにしたのです。

りょうまはりょうま。
他人の目は気にしない。
いいところを伸ばしてホメちぎる。

今のところ順調に成長しています。
いつも一人だけ服が出ていますが、
「僕は気にならない」そうです。
授業中は全力で手を挙げて発表、質問をします。
大きな声で毎朝挨拶をして校長先生に褒められます。
際限なく給食をお代わりします。
小3ですがいまだに泥んこ遊びが大好きです。
人の集まる場所でいつも興奮して大きな声を出したり、
人目をはばからずなんでもやりたい放題。
とにかくむちゃくちゃです。

でも良いのです。

世間にADHDを理解している人はほとんどいません。

さわぐ子供を見て、
しつけが悪い!とか
頭が悪そうな子だ!とか
思われてもかまいません(ホンとはかなりつらいです)。
理解してもらおうとも思いません。

私が周りの冷たい視線に耐えればよいだけのことですから。
本人は気にしていません。
それでいいんです。

みんなちがってみんないいのです。