こんにちはバネッサ
- マージョリー・W・シャーマット, リリアン・ホーバン, 小杉 佐恵子
- こんにちは,バネッサ
54P/22cm/岩崎書店/1984年初版/読み科背にかかる時間-13分程度/季節-通年。新しい友達を作りたい時期が良いと思うので、クラス替え直後かな。
子ネズミのバネッサはとても恥ずかしがりやです。
おかあさんはそんなバネッサをとても心配して
お友達をつくる努力をするように勧めます。
必死の思いでバネッサはやぎのリサに声をかけました。
「こんにちは。」
あまりの声の小ささにリサはバネッサが何を言いたいのか
判ってくれませんでした。
別の日、ヒキガエルのシグムンドに声をかけました。
「こんにちはっ!。」
シグムンドは、びっくりして飛んでいってしまいました。
バネッサはもう友達なんかつくりたくないと思いました。
ある日のことです。
バネッサは「学校」という文字をカタカナで書くことができるのに
恥ずかしくて手を上げることが出来ませんでした。
このエピソードは、作者のマージョリー・シャーマットの逸話なのだそうです。
作者は、とうとう手を挙げることができなかったのでしょうか。
この作品の中では、
何日も悩み考えたあげく、バネッサは勇気を出して
教室で正しい答えを発言します。
そして大鹿のクインシーに尊敬されて友達になります。
「毎日、だんろの火のそばに座っておしゃべりする
仲良しのお友達はとくべつにね!」としめくくる一節には
友達が欲しかったバネッサの心が痛いほど表現されています。
学校って、新しい知識を学ぶところだけれども
友達をたくさん作るところでもあるんですよね。
元気な子、わがままな子、臆病で内気な子。
色々な個性の子ども達が集まり、お互いの長所を認め合い
短所を補い合える友達がたくさんできるといいな、と思わせる作品です。