なにをたべてきたの?
- 岸田 衿子, 長野 博一
- なにをたべてきたの?
31P/25cm/佼成社/1978/読み聞かせにかかる時間-3分/季節-なし
主人公のしろぶたくん、のんごを食べるとおなかの中心が「ポッ」ときれいなりんご色に染まります。次にレモンを食べたら、また「ポッ」今度はレモン色が加わりました。メロンを食べ、ぶどうを食べ、カラフルになったしろぶたくん。
もっときれいになりたいと思って口にしたのは、せっけんでした。ブクブク、ぐるぐる、ストーン。体の中のきれいな色は、混ざり合ってプクーっと泡になってから゛から全部出て行ってしまいました。
残念。しろぶたくん。元に戻っちゃった。でも、そんなしろぶたくんをみて、みんなが一言。「前より大きくなったみたい。」だって。良かったね。
不思議な透明感を感じる絵です。おいしい果物にやさしい色合いのくらにカラフルな色彩。いろいろな種類のしろぶたくんの友達。こういう絵本は、小さい子も大好きです。いつも利用している図書館で調べたら、この絵本には、「大型絵本」が出版されていることが判明しました。
最近、いろいろな絵本の大型版が出されています。福音館ならば「こどものとも劇場」と副題がついていますし、「よみきかせ大型絵本」という副題で検索してもいろいろと出てきます。私たちの小学校でも、複式学級ではよく利用しています。
この『なにをたべてきたの?』は普通の絵本が21cmなのに対して、大型絵本は50cmもあります。大迫力です。大勢の子どもを対象にした時は、大型絵本が大活躍します。子どもたちが喜ぶので、蔵書がある場合は、積極的に大型絵本を利用するようにしています。
ところが、昨今はこの大型絵本の功徳も取り沙汰されるようになってきました。あまりの迫力に、大型絵本を見てしまうと普通の絵本が、ちいさくてつまらなく思えてしまうというのです。図書館側としては、高額な上にこんな副作用があるということを知って、蔵書を増やすことには躊躇しているんだそうです。ふ~ん。そうなんだぁって思いましたね。
ここからは個人的見解ですが、小学校での読み聞かせは、大人数で読んでもらう特別なイベントみたいなものだから、特別な絵本。家で読んでもらったり、普段の授業中に読んでもらったり自分で読むような日常には、普通の絵本。って使い分ければいいことなんじゃないのかなぁ。大体、副作用が出るほどの種類の大型絵本は出版されていないし、大きすぎて家庭で読むのには、適してもいないし、そんなに心配しなくても良いと思っています。