いっぱいやさいさん | 小学校での読み聞かせ活動記録

いっぱいやさいさん

斉藤 恭久, まど みちお
いっぱい やさいさん

24P/26×26/至光社/1992年初版/読み聞かせにかかる時間-3分/季節-野菜の瑞々し春~夏


詩人まどみちおのネームに、斉藤恭久が、本物以上に瑞々しい挿絵を描き、一冊の絵本に仕上げました。「きゅうりさんは/きゅうりさんなのがうれしいのね」と野菜に語りかけるような読者に語りかけるような美しい日本語。詩人ならではの感性が紡ぎ出した言葉といえるでしょう。


『いっぱいやさいさん』は、幼児絵本に分類されがちですが、野菜と一緒に描かれている昆虫は、くびきりぎりすだったり、おにくわがただったり、かなりマニアックな昆虫が描きこまれていたりします。韻を踏んだ美しい日本語は、読むほどに心に残ります。一回といわず、何回も子ども達の目に触れるところに置いておき、声に出して読みたい一冊です。


まどみちお-本名・石田道雄。1909年生まれ。25歳の時に雑誌に投稿した作品が北原白秋に認められ、本格的詩活動を始めます。「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「ふしぎなポケット」などの童謡を次つぎと発表しました。幼稚園の卒園児によく歌われる「一年生になったら」も、まどみちおの作品です。