100まんびきのねこ | 小学校での読み聞かせ活動記録

100まんびきのねこ

ワンダ・ガアグ, いしい ももこ
100まんびきのねこ

31P/20×27/福音館書店/1961年初版/読み聞かせにかかる時間-9分程度/季節-ねこのいる季節?通年でしょうか。


1928年に出版されたアメリカの本格的絵本『100まんびきのねこ』の作者といえば、ワンダ・ガアグですが、彼女は絵本作家としてはじめて市民権を得た人であり、その第一作がこの絵本なのです。100まんびきのねこたちが、美しさを競って喧嘩をし、食べっこしてしまって一匹も残らなかったというシュールな内容と、白黒の挿絵は、今も多くの子ども達に愛され続けています。


一見、残酷でシュールな内容ですが、残ったガリガリに痩せたチビねこが、おじいさんとおばあさんの愛情に育まれて、みる間に美しいねこになる様子は、前半の残酷さとは対照的に心温まるものを感じます。


そういえば、ワンダ・ガアグは、この作品の挿絵一枚を仕上げるために箱いっぱいの習作をしたそうです。バ夕ーぺーパーという半透明な紙を元の絵に重ねて手直しをし、さらに重ねて、膨大な手間暇かけて一冊の絵本を作り上げたそうです。


吟味に吟味を重ね、手間暇と愛情をかけた絵本は、無言で多くのことを訴えているように思えます。