チム、ジンジャーをたすける
- エドワード アーディゾーニ, Edward Ardizzone, なかがわ ちひろ
- チム、ジンジャーをたすける―チムシリーズ〈3〉
48P/27×20/福音館書店/2001年初版/読み聞かせにかかる時間-17分/季節-通年
チムシリーズの第三作目です。原書の初版は1949年となっています。シリーズの時系列とは、若干の違いがあるようです。お話も面白くなってきたのですが、一冊を音読すると17分!読み聞かせという分野からは、卒業して自分で読む絵本に分類されるかも知れません。でもね、こども達はどんな長いお話でも、自分で読むのではなく、呼んでもらうのが大好きんなですよ。口伝のお話が出来なくなってき世代の私達、せめて時間の許す限り、朗読をしてあげられたらいいなと思っています。
さて、今回のチムは、仲良しのマクフィー船長と共に航海に出かけます。今回のお話の舞台は、3000トンクラスの蒸気船、フィデルティ号です。チムはこの船で二等ボーイの職を得ました。乗船すると待っていたのは、ジンジャーという赤毛で背の高い一等ボーイの男の子でした。
チムは、船の中でも勉強を怠らず、読み書きや算数・歴史を教えたり、コックのジョーじいさんのかわりに手紙を書いたり大忙しです。反対にジンジャーは怠け者で、しょっちゅういたずらばかりしていました。そして、ある日とうとう決定的ないたずらをしてしまいます。それは、三等航海士の強力な毛生え薬を全部自分の頭にかけてしまった事でした。
ジンジャーの髪は、何度切っても伸び続け、それに対処しょうとする人々の意見が割れて、船の中の人間関係がとげとげしくなってきてしまったのです。とうとうジンジャーはいたたまれなくなり、救命ボートの中に隠れて生活するようになってしまいました。チムはせっせと食事などを運んで世話を焼いていましたが、ある日、お決まりのように嵐がやってきます。そこで、チムはジンジャーも船室に入るように説得しました。でも、ジンジャーいう事を聞いてくれません。嵐の中、甲板に出ることは船長に硬く禁じられていたチムでしたが、ジンジャーを救いたい一心で、命令違反を冒して、ジンジャーを助ける事に成功します。
チムとジンジャーは船長に厳しく怒られますが、それは二人を心配してのことです。命を賭けて人命救助をしたチムは表彰されるし、ジンジャーの髪の毛は伸びるのをやめました。その後、航海が終わるまでチムもジンジャーも一生懸命に勉強をしたり働いたりしましたので、家に戻って学校に行き、テストを受けるととても良い成績をとることが出来ました。そんなチムをお父さんもお母さんもとても誇りに思ってくれました。おしまい。