2006.03.06-三年生
- 山田 三郎
- 三びきのこぶた―Three little pigs
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- 絵の参考資料です。
- 瀬田 貞二, 山田 三郎
- 三びきのこぶた―イギリス昔話
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- 本当に読んだのはこの絵本です。
昔々、文字を読み書きできる人はとっても少なかったのです。だから、伝えたいお話は、言葉で伝えていったのだけど、話すたびに少しずつ変わってしまうのです。そうして、何回も何回も語り継ぐうちに、一番いい形で伝えられたのが昔話です。だから、今日の『三びきのこぶた』も皆さんが知っている『三びきのこぶた』と少し違うかも知れません。でも、どの『三びきのこぶた』も間違ってはいないんです。だから、今日聞くお話と自分が知っているお話と、聞き比べて楽しんで下さいね。
そういう前置きをしてから、福音館書店から出版されている『三びきのこぶた』を読みました。すると、オオカミが、ワラの家や木の枝を壊して二匹のこぶたを食べてしまった事に多くの子どもが驚いていました。そして、オオカミを鍋で煮て食べてしまったというのも、驚きだったようです。七匹の子ヤギと混同していて、お腹からお兄さんブタ達が出てくることを期待していたり、オオカミが反省して改心する話や、三匹のコブタ達が全員、レンガの家でいつまでも幸福に暮らしたりするお話等、色々な結末があるようです。語り継がれた昔話の多くは、物語を強調し、簡潔に締めくくり、印象を強くするために、残酷だったりするものです。
もうすぐ四年生になる児童は、まだそういう事にまで想いを馳せる事は難しくても、自分の知っている物語との違いを理解する事を楽しむ能力がついてきているようです。読み比べの面白さというのは、ちょっとマニアックな楽しみ方ではありますが、読書の醍醐味ともいえる楽しみ方だと思うので、今後もこういう機会を設けられたらいいなと思いました。
- ジョン シェスカ, いくしま さちこ, レイン スミス, Jon Scieszka
- 三びきのコブタのほんとうの話―A.ウルフ談
さて、自分の心の中に持っている『三びきのこぶた』と今日聞いた『三びきのこぶた』を比較したところで、二冊目の絵本に入ることにしました。次の絵本は『三びきのコブタほんとうの話』です。子供達は真剣に話を聞いていました。世の中には、二面性があることを理解できたかな?なんて小難しい事を言わなくたって、子供達はしっかりそれを体感していたようです。
私は、そういう部分を無意識に強調してしまったのでしょう。クラス中で議論が始まり、危うく、オオカミが良いヒトだったと言う結論に達しそうになってしまいました。どっちが良くって、どっちが悪いっていう事はないんだよ。となだめるのに苦労してしまいました。
三年生の子供達って、色々な絵本や作品に対して、素晴らしい反応が帰ってくる程に成長したように思えました。やっぱり、四年生になっても読み聞かせを続けてあげたいです。