久しぶりの読書感想文。前回3月15日に1件書いていますが、それから今まで7冊読んでおり、今年に入ってからは14冊目を読了しました。月3.5冊なので、目指している月8冊には全く及びませんがまあストレスになってもあれなのでね。


さて、本題。


(画像お借りしました)


著者は戦略系コンサルタントとして第一線で活躍している波頭亮氏。こういう論理的思考系の書籍はやはりコンサルタントの方が書いてるものが圧倒的に多いですね。


内容自体に真新しいことはなかったものの、書籍の構成としては実務で使えるように工夫されており、設問や具体的にどうすれば「論理的思考」を身につけられるか、最低限どのくらいの時間を使えばある程度習得できるか、などについて触れており、読みやすかったです。ちなみに著者によると、エキスパートになるには最低でも1000時間が必要ですが、ある程度実務で使えるようになるには3ヶ月間300時間ほど勉強することを推奨するとのこと、要は1日3時間毎日ってことですね。そりゃ上達するわな、と思います( ´ ▽ ` )


私は今転職活動中ということもあり、自分に何が向いているか、何が強みで何が弱みか、これからどんなスキルを身につけたいか、などについて通常よりも頻繁に考えるようにしていますが、著者のいう通り、いくらこうやって本を読んでも実際に実務で繰り返し使って失敗してもう1回やってみて、ということをやらないと身につかないことってかなり多い。そういう意味でも、やっぱり新しい業種に飛び込んでいくなら社会人10年目の今しかないな、と思います。脳の筋トレを40代後半からやります!っていうのよりきっとコスパがいいはず。


本書は①論理的思考とは何か②どんなスキルが必要か③どうやって必要なスキルて習得するか④クリティカル・シンキングについて、と4章に大きく別れていますが、①と④が特にわかりやすかったと個人的に思います。②と③はおそらく他のどんな論理的思考に関する本を読んでも同様のことが書かれていると思います。それだけ方法が確立してるってことなので、学ぶ側としてはラッキーですね。


④については奇しくも今読んでいる「Noise」の著者ダニエル・カーネマン氏(「ファスト&スロー」一読の価値ありですよ)の話が出てきますが、知ってる知ってる!いいよねカーネマン、とちょっと友達と話してる感じで楽しく読めました。3月27日に90歳で亡くなられていますが、本当に残念です。ホーキンス博士が亡くなったことより個人的にはショックでした。





良本でした。「私の言語の限界が私の世界の限界を意味する。」という哲学者の言葉が何度か引用されていましたが、これは真理だと思う。人間は言葉で思考する生き物ですからね。読書はそういう意味で非常に役に立つと思うので、引き続き習慣として続けたいと思います。


そんな感じ。