先日、平日休みを取って旦那さんの居住ビザ関連の申請に必要な書類集めに行っていました。丸1日かけて、税務署やら役所やらで手続きをしましたが、日本語が話せない人たちからすると本当に住みづらい国だろうなここは、とつくづく思いました。ちなみにいうと、e-Taxみたいに日本語が話せてもものすごく使いづらいシステムいっぱいありますけどね。


前にも似たような記事を書いたことがありますが、私が米国に移住した際と比べて手続きの難易度や煩雑さが格段に高くて日本人の私ですら嫌になるくらいですので、外国の方からしたら全く意味不明なこと多いと思います。健康保険・国民年金のような基本的な行政サービスは言うまでもなく、住民票の登録や転入・転出届、銀行口座の開設、クレジットカードの登録、何から何までわかりづらいしやりづらいことこの上ない。イギリス人の旦那さんは当然名前が英語なのですが、いったい何度「正しい片仮名」を聞かれたことでしょう。いや、そんなもん、ねーのよ( ´ ▽ ` )(心の声)


もう役所関連回るだけでどっと疲れてその日は動けませんでした。あるお役所に行って手続きをしようと思ったら、申請書の記入用紙を持参する必要があると言われまして、そりゃあもうちゃんと準備してなかった私が悪いのですが、言い訳をさせてもらうとマニュアルが非常に探しづらいかつ読みづらい仕様になってましてねこれが。でもって、じゃあ印刷して戻ります、とは言ったものの、本当にただのペラ紙なんですよ申請書って言っても。受付の方の真後ろに5台ほど置いてあるパソコンと印刷機はきっと飾りなんでしょうね、こう、オフィスっぽく見せるための。ガックリ来ましたほんと。


本当に申し訳ないのだけど、こういう公務員の方がいらっしゃる場所でスムーズにことが運んだことがもう全くもって一切なくてですね。ついつい攻撃的になってしまう。コミュニズムがうまくいかないっていうのを実によく体現していると思います。業務効率とか、顧客の要望とか丸無視の官僚制ですからね。いや、皆さんきっと頑張って仕事されてるんだと思いますし、役所の人たちがストライキとかしたらそりゃあ困る人もいると思います。なんならうちの両親も公務員ですしね。


紋切り型にこれはこう決まっているので、としか言えない決まりを守っているだけだと思いますので、みんな悪い人たちではないと思っています。ただこういう光景を見てるといつも思い出すフレーズがハンナ・アーレントが言った「悪の陳腐さ」。(詳しくは「エルサレムのアイヒマン」などの書籍を参照)「悪」という言葉自体は何か特別な凶暴さを連想させますが、哲学者であるハンナ・アーレントはナチス政権化でユダヤ人虐殺の陣頭指揮を取ったアイヒマンを例に挙げて、実のところ「悪とは、システムを無批判に受け入れることである」とまとめています。





公務員を「悪」と直接結びつけるのはやり過ぎにしても、こういう決まりだから、という理由だけを持ってして何も疑わずに業務を執行するような人の数が増えるということは、仮に何か大きく誤った指示があった際に誰の網にもかからずそのままその業務が執行されてしまうリスクが高まる、ということに他ならないと思います。特に同調圧力が強く出る杭は打たれるような空気に満ちている日本社会においては、誰かが「右向け右!」と叫んで進んでしまったら右手に待ち受けるものを確認もせずにどんどん右に行く人たちの方が評価される傾向にあって、自分のことも鑑みながら、気をつけて情報の取捨選択をしないといけないな、と思うアラサー女子でした。


役所の話からだいぶシリアスな方向に話題が飛びましたが、頭で考えたものをそのまま書き殴っていくとこうなりますよね。


そんな感じ。


レチノールは苦手だったのですが、これは私の肌質に合うのか皮剥けもせずストレスフリーで使えています。3本目がなくなったので補給。