グロービス経営大学院の堀義人氏が書いたこちらの書籍を昨日の夜一気読みしました。ボーナスを前に3冊ほど新しく書籍を購入したので本棚の肥やしになっていた本書にようやく手を出しました。



こちらは実は以前短期的にグロービスへ通っていた時期にタダでもらったものなのですが、人間対価を払っていないものには価値を感じづらいもので、自分で選んで買った本が届くとそっちをどうしても優先してしまい早○年( ´ ▽ ` )


まあ普通の自己啓発系の書籍という感じで、「人間として生まれたからには何かを成し遂げねばならない」という壮大なテーマのもと、堀氏が考えるリーダーの資質とは何かについて書かれている本です。ちょっと嫌だなと思ったのは、あなたがうまく行っていないのは努力が足りないから、という典型的な資本主義的というか実力主義的というか、そういう台詞が出てくるところです。なまじ自分の成功体験があるので、それに酔っているのでしょうが、私の考えでは、努力だけでなんとかなるものってこの世にないと思っていて、努力は必要だけど、それに加えて運・金・環境も揃っていないと何にもできないと思います。


私は今自分がここにいるのは、努力ももちろんしましたが、紛れもなく幸運の積み重ねの賜物だと思っているし、今うまく行っていなくて落ち込んでいる人に「努力が足りないからだぞ」なんて声しかかけられないような傲慢な人間にはなりたくないと常々思っています。


そして、すごく不思議に思うのは特に高学歴層に遍く浸透するこの「何かを成し遂げなければならない」という思想。新しい宗教か流行病のようにこのフレーズを拠り所にしている人、なんでこんなに多いのでしょうか?社会の役に立ちたい、世の中に貢献したい、という気持ちは大事ですし健全だと思いますが、何かを成し遂げておれのレガシーを残すのだ後世に!とか譫言のように言ってる人とはちょっとオトモダチになるのが躊躇われます。変にリーダー論とか自己啓発セミナーとかに感化されてしまった人たちの成れの果てというとちょっと厳しすぎる言い方かもしれませんが、私にはそう見えます(・∀・)


私の夢は、仕事と自分の時間のバランスをうまく取りながら、自分と自分の声や手が届く範囲の人たちの日々の幸せに貢献することです。お金や環境が整って運が良ければ、声や手が届く範囲が広がるかもしれません。そうなったら御の字ですが、そうならないと生きている意味がないとまでは思いません。


政治家や起業家は、今の世の中には必要な職種だと思いますので「何かを成し遂げなければならない」病に取り憑かれた人もある程度は必要かと思いますが、そういう人たちばかりの世の中になってしまったらそれはそれで面倒くさいと思います。


今日は短いですがそんな感じ。


少し前に買ったこちら、気に入ったので買い足し予定です。キツすぎない柔らかい自然な香りで、来客前に使ったり、就寝前に枕にかけたりしてます。