洋書と普通にノンフィクション合わせて2冊。洋書の方は正直がっかりでしたが、もう1冊は大変気に入りました。


EDGE OF CHAOS (著者:Dambisa Moyo)

(画像お借りしました)


人に勧められたものなので、頑張って読み進めてはみたのですが、新しい発見がほとんどなくて、結局いつくか章を飛ばして読みました。


大筋としては、今の世の中デモクラシーが「Economic Growth」に貢献できなくなっていること、そして改善していくためにどう言った方法を取っていくべきか、というもの。世界中の経済学者がすでに論文なり書籍なりを書いているポピュラーなテーマなので、どんな新しい方法論を提案してくるのかとワクワクしていたのですが、本当に正直な話、使い古された提案ばかりでしたざんねーん( ´ ▽ ` )


最初の1章から6章に至っては、何が問題であるかについてを滔々を語っているだけで、「でしょうね」という感想しか出なかった。そしてなんつーか、こう大学生の時に読んでいた論文読んでるような感じで、文章として面白くないんですよねえ、うんどの口が言うかって感じだけど。


ということで、私のように問題提起するなら対応する解決策もがっつり書いて欲しい、と思っている人にとってはあまり有益な本ではありませんでした。


寝ながら学べる構造主義(著者:内田樹)

(画像お借りしました)


いや、この本は当たりでした!!


知的研究は常に「何を知っているか」ではなく「何を知らないか」を起点に開始される、とか、学術に託された大切な仕事の一つは「自明なもの」「自然なもの」「常識」として許容されているような思考方法や感受性が、実はある特殊な歴史的起源を有しており、特殊な歴史的状況の中で育まれたことを明らかにすること、とか、「ことば」と「もの」は同時に誕生する。ある観念があらかじめ存在し、それに名前が付くのではなく、名前が付くことである観念が私たちの思考の中に存在するようになる、とか。メモ魔になっていたので途中から意識的にメモ取るのやめました。




この本読んだあとすぐ、フーコーの書籍いくつかAmazonのカートに入れました。やっぱり哲学は面白いし、この頃のヨーロッパの人は頭いいなと思います。


ある領域についての概念や語彙が豊富であること(あるいはその逆)は、その集団がその領域に対して深く強い関心を持っていることを表すだけであり、その集団の知的能力によるものではない。これは国家間の文化的な違いを念頭に置いている思想だと思うのですが、普通に普段の生活の中でも使えるなあと思います。


すごく身近な例でいえば、私は家の中の備品調達が得意ですが、料理はそんなにできません。一方で旦那さんは、備品調達は全然できませんが(というかすぐ忘れるんですよね)料理は得意です。これは別に私の方が知能が高いとか低いとかではなく、単純に私の方が家の中の備品を切らせないことに強い関心を持っている、というだけの話。


いやー面白かった!これはおすすめです。


さて、次に読む本はこちら。


この2つもかなり期待大。


そんな感じ。