幸せのメカニズム 実践・幸福学入門(前野隆司)と教養としての地政学入門(出口治明)を読了しました。どちらもまあ、入門書という体で書かれているので、イノベーションのジレンマや22世紀の民主主義の時のような「おおお!」という衝撃はなし。強いて言えば、幸せのメカニズムの方が面白かった。これからちょっと「教養」と言う言葉が入っている書籍には気をつけよう(内容が薄いことが多い)、と思いましたうふふ( ´ ▽ ` )



(画像お借りしました)


副題に「脳・ロボット学者が解き明かす」とあったので、脳科学的なちょっとハードサイエンスっぽい幸福学かな?と想像していたのですが、うん、全然ソフトだった。


作者の意図としては、さまざまな学者がさまざまなな角度から論文を書いている幸福学について、分野横断的な書籍を出したかった、と言うもの。大筋としては、今までの幸福学の発展と著名な研究結果、そして幸福に影響すると考えられる人間の特性などに言及した上で、現代の日本人1500人を対象にした幸福に関するアンケートを使った因子分析によって求められた「幸せの4つの因子」について説明していくと言うもの。これ、2013年の研究なので今やったら結果が変わりそう、とちょっと思うし。統計学的には確からしいようですが。


構成としてはシンプルで面白いですが、シンプルであるが故にというか、特に「うーむ、、、なるほどお」とはならない内容でした。あとはまあ、前野さん自身の願望とか楽天主義的なところとかが結構主観的に書かれているので、学術書読んでると言うよりかは、前野さんがお茶でも啜りながら雑談しているのを拝聴している、という感じ。


おすすめはまあ、うーん、今の人生全然おもてたのと違って毎日面白くないの!って言う人は読んだらいいかもしれません(・∀・)責任は取らぬ。



(画像お借りしました)


前に読んだこの本と一緒の感想。

(画像お借りしました)


「教養」とか「驚きの」とかタイトルで釣る系のやつは危険だな。出口さんは他の人の書籍に引用されていることがあったのでちょっと期待していたのだけど、普通に塾の世界史、試験1日前のクラッシュコース(偏見)っていう感じだったわ。第4章の日本の地政学のところは面白かったのですが一番短い章でした。学んだことは、、、うーん、定住して国家や民族が1箇所に集まり、「引っ越し」が難しくなったことをきっかけに、人間の知性が飛躍的に高まった(外敵や近隣国家から自国を守るために軍事力を上げたり、限られた資源で農耕を行うために水路を作ったり)と言うことだろうか、、、、知ってたけど、、、、。あとはまあ、普通の世界史の本です、ドイツ周辺地域の比重がちょっと多いかな?っていうくらいで。


ということで速攻売ります。次に控えている本たちはかなり期待大なので、楽しみです。



これとあと実務書。もう1冊何か買いたいのだけど、やっぱこれかなあ。



そんな感じ。