上総国木更津の木更津港に注ぐ矢那川の河口の東京湾に向かって右側の鳥井崎海浜公園に松が数本植えられております。
この松を見染めのまつと申すそうであります。
さて、誰が、誰を見染めたのか?
与三郎がお富さんを見染めた場所なんだそうですね。
与話情浮名横櫛
(よわなさけうきなのよこぐし)
の芝居の木更津海岸見染めの場の舞台となった場所と云う事であります。
「死んだと思った、お富とは
お釈迦さまでも気がつくめぇぇぇ」
のセリフは誰でも一度は耳にした事がある、
名台詞でありますよね。
数日前の新聞で、
JR木更津駅西口に、階段アートがお目見えと知りましたので、
のこのこと見物に出掛けて来ましたです。
こんな感じです。
与三郎、お富さん、蝙蝠安が描かれてました。
「しがねえ恋の情けが仇」
「そうみにかけて、34ヶ所の刀きず、
これは、誰のために受けた傷だぁ。
いやさ、どなたの為に受けた傷だぁ」
「お富、それじゃあてめい、済むめいがなぁ」
再会の場の与三郎役の片岡仁左衛門丈の長台詞が思い出されましたでありんすぇ。
でも、お披露目は11月までなんだそうですね。
「そう言わしゃんすは、もっともでござんすが、
皆んなの云うこともひと通り聞いた上、どうかとしたが、ようござんすえぇ。」
お富さん役、坂東玉三郎丈の声が、どこからかこだましたようなでありました。アハハ