守りたいモノ‐10‐
私の身も心も支配しようとした。
必死に言う通りにした。
だけど幸也は納得しない
何故なら……
わたしには
守りたいモノがあるから
極限の精神状態にあっても尚、
その気持ちは変わらなかった。
幸也はそんなわたしをも見抜いた。
幸也はわたしに暴力は一切振るわなかった。
その代わり従わないと
決まってこう言った。
「病院の窓ガラス全部割ってやろうか…… お前の大事なモノ傷つけてやる。リエさんもいたなぁ……」
わたしが自分を優先できない事を
知っていた。
幸也はわたしが自分を犠牲にしてまでも
必死になって守ろうとするモノが
気にいらなかったんだ。
わたしの最大の弱みは……
リエと翔真。
幸也はそれを巧みに利用した。