軌跡‐9‐
いつも辛く当たっていた。
家事も子育ても仕事も……
全て一生懸命に頑張る母なのに
それを認めてくれない。
怒声を浴びせ母を泣かせた……
実家に帰りたくても帰れない母が
凄く不憫でならなかった。
その反対に私は凄く可愛がられた。
特に祖父は
頭がいい子をひいきしていたから……
昔堅気な人で
よく戦争の話しもしてくれた。
兄や弟は無頓着だったが
私はよくその話しを聞いていて
教育勅語を全て暗記した時には
凄く褒められた。
でも……
私は祖父母に褒められたいわけじゃないんだ。
両親に褒められたくて
勉強を頑張っても……
逆にそれをネタに母が馬鹿にされた。
両親を困らせたくないから
いい子を演じて
いい子を演じる事で
親が罵倒される……
深く心が傷んだ。