軌跡‐7‐ | クローバー(ノンフィクション小説)

軌跡‐7‐


そして父は
3人兄弟の長男

生まれる前から跡取りの宿命を背負っていた。

祖父は農業に頭はいらないと言って
父を高校には進学させなかった。


父は笑って
「俺、中卒」といつも言っていた……

でも中卒で千葉の叔父の所に出稼ぎに行き
弟や妹を大学まで行かせたんだ。

英語が好きだったお父さん

高校にも行きたかっただろうに
やりたい事もあっただろうに……

いつも笑って遊んでくれた
優しいお父さん。



わたしはそんな父だったからこそ……
我が儘を言えなかった。