死ぬはずだった夜‐59‐ | クローバー(ノンフィクション小説)

死ぬはずだった夜‐59‐


あらゆる所で指紋を採取したが決定的な証拠になるようなものは見つからなかった。

それもそうだ。

部屋の中は襲われた後に
血を拭き取っていたから。

みんなが心配するといけない……
それにまさかこんな大袈裟な事になるとは思ってもみなかった。


わたしは普通ではない。

普通なら泣き叫び喚き恐怖におののき震え
喋る事さえままならないだろう。

生に執着しないからこそ
冷静でいられた。

そして次の捜査の焦点は
男の侵入経路……



嘘の代償は
必ず自分に返ってくる。