死ぬはずだった夜‐56‐ | クローバー(ノンフィクション小説)

死ぬはずだった夜‐56‐


その時の記憶を詳細に覚えていた事で高本さんの質問にも冷静に淡々と答えていった。

一通り聴取が終わると
高本さんは切なそうな顔で

「あなたは凄く強い子ね」
そう言った。

「私は色んな被害者を見てきたけど……あなたみたいに強い子は初めて見たわ……」




わたしは…… 

わたしは強くなどない。