死ぬはずだった夜‐36‐ | クローバー(ノンフィクション小説)

死ぬはずだった夜‐36‐


シーンと張り詰めた空気……


お互い言葉を発しない。


目の前にいる男を自分と重ねた


可哀相な人だ……
あんたも あたしも。


自分の思い通りにならない事に
怒りは頂点に達したようだ。


男は緩めていた左手に
再び力を入れた。


そして右手で拳を握り
大きく振り上げその拳を……






私の顔面に向けた。