こんにちは!
「身近な本格派」
「日本一アマチュアを理解するプロ」
音楽家・クラリネット奏者・管楽器コーチの浅原ルミ子です!
8月にモニターを募集した、管楽器アンサンブルプロジェクト2019が終了しました!
今回は
中学校2チーム(同一学校)、社会人1チームの3チームがモニターとなってくれました。ありがとうございます。
中学生チームのみなさんにはアンケートのお答えもすでにいただきました。社会人チームのみなさんにはこれから回答いただくところです。
今回は2回のワークショップと3回のリハーサル・セッションの計5回がメインのプロジェクトでした。
はじめの2回で行なった、作品の情報を集め表現の地図を作ることと、練習の計画と戦略を立てることが、リハーサル期間でも大いに活き、道しるべになった、というコメントをちょうだいしました。
そのほかに、音楽を奏でることについて考察する時間も設けたのですが、その際「ひとりひとりが自立したアーティストである」とお伝えしたところ、中学生のみなさんの練習への活力にもなったようで、とても嬉しいです。
社会人チームの方々の後半3回のリハーサル・セッションでは、セッション中に
- 今までこんなにうまくいったことない
- 表現の地図を作っておくことで、途中で壁に当たった時に立ち返って考えや想像を整理することができた
とコメントいただきました。うれしい!よかったよ!
私がとても印象に残ったのは、中学生も社会人も
「自分が何をやりたいか、まずは示そう!隣と合ってなくても全然構わないし、間違ったってOK。むしろ間違い歓迎!自分がやりたいことを器楽演奏でやりきってみてください!」
と声がけをすると、とたんに響が豊かになり、音程もタイミングも方向性がそれぞれに近寄ってくることでした。そこからは精度やニュアンスを練ればいいだけでした。
このやり方でもう一つ目を見張ったのが、奏者同士の演奏中コミュニケーションがより活発になることでした。目に見えない音楽のやりとりを、誰しもが演奏しながら送受信していました。電波ビビビビ。
このほかにも、
- 楽器を演奏することとは
- 音楽を通したコミュニケーション
- 練習のフェーズ
- 人前で演奏することの大前提
- 上達とは
などなど、思考の部分についてもお伝えしましたが、役に立ったという中学生からのアンケート回答が多く嬉しいです。その理由について
「合わせ練習の時のケンカが減った」
とのコメントも。よかった。
プロジェクトを実施して、練習のプロセスはとても重要だけれど、それを知ったり経験している人は(日本の学校・社会人吹奏楽界隈で)とても少ないということを改めて知りました。当然、過去の私もその一人だったので、
「こういうシリーズがあったらいいのに」
「こんなレッスンが自分が中学生の頃にあったらなぁ」
という私の夢から企画したものでもありました。
そして、やはり、「プロセスを示し、望みに向けて伴走する人」が必要とされていて、有効であるとわかったことです。
私の音楽ワーク/レッスンが「指示or指摘」でなく、プロセスを示し、計画と戦略を共に立て、それを遂行するために徹底的に伴走するものになる、ということにも決意を新たにできました。
また、アンケート等の結果など、折に触れてブログに書きますね :)