ブリキの太鼓 | キネマ★ジュンコ

ブリキの太鼓

1979年カンヌ・グランプリ作品。

戦時下のポーランド。大人になりたくないと、3歳の誕生日に、自らの意思で階段から落ち、成長を止めた男の子。その影響で、超能力を身につける。

この作品は、「反戦映画」である。
戦時下での人々は、その状況に翻弄され、通常の精神状態ではいられない。
彼は、3歳にしてその事を悟り、大人の世界を拒絶したのである。
一般的にある、子供の目から見る「戦争」を、描いてる訳ではない。
肉体の成長だけを、止めてしまった大人が見る、「戦争」の理不尽さを、描いている。
超能力の為、彼が『ブリキの太鼓』を叩きながら、奇声を挙げると、全ての物が割れていくのだが、この太鼓の音こそが、大人の世界の愚かさ、戦争の無意味さに、怒涛する音だと感じた。

彼の母親が精神を崩してしまうシーン。彼女は誰の制止も振り切り、魚を食べつづける。最初は缶詰の魚を食べてるが、そのうち獲ったばかりの魚を、そのまま食べ始める。このシーンは、生魚に慣れている日本人にも、キツイものがあります。
内蔵バリバリの魚を食べるシーンを演じた女優……役者魂を感じましたねぇ。









タイトル: ブリキの太鼓