マナーわたしの失敗&ありがとうと言わなくていいマナー | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

ニューオーリンズでは正餐着席のブラックタイと、その前夜には立食のカクテルパーティがありました。

 

立食のこの手のパーティがわたしは苦手です。

特に、100人以上が集まるのに知り合いは(夫以外には)2、3人となると初めてお会いする人と何を話して良いのか。

今でも困っちゃうのです。

 

意外にも人見知り? そうなんですよ。

だまっていると緊張で恥ずかしそうに見えれば可愛いげもあるのですが、わたしの場合怖そうな表情になるみたいで。。。

 

 

 

 

けれどこの日はそれなりに楽しい「スモールトーク」が楽しめました。

ただ、失敗もやらかしてしまいましたあせる

 

 

2010年当時理事として関わっていた

NPOの180周年記念パーティ

 

 

 

夫の友人が、部屋の隅の椅子に座っていたわたしたちより年配の少し足が不自由な方に話しかけました。

その方は会の重鎮らしく、会話もこなれていて、豪快に笑われます。

わたしたちの緊張感をほぐすのがお上手でした!

 

そばには奥様もいらして、話しかけると二人はすぐに立ち上がりました。

 

そして、若い頃お住まいだったニューヨークの昔話となりました。

その間中、マダムはニコニコしながらそばで聞いていらっしゃいました。

 

終始笑顔で、たまに相槌を打つそのマダムはとてもリラックスした雰囲気でした。

 

私も真似て同じようにしながら、たまにマダムに話しかけました。

「ニューオーリンズはよくいらっしゃいますか?」

と言うような内容です。

 

一方、夫たちの話ははずみ、ついつい長話になりました。

その間、マダムは相変わらずニコニコしながらみんなの話を聞いてらっしゃいます。

 

そのうち、お二人ともお疲れではないかと気になり始めました。

 

わたしも少し足が疲れてきました。

2時間近く立ちっぱなしです。

けれど二人は座ろうとはなさいません。

 

 

そして気づきました。

マダムの両腕は前で軽く組み合わされていたことを。

姿勢良く立ったまま微動だにせず、始終笑顔で、前で手を軽く重ねて。。。

 

 

重ねる手は左手が上。

 

 

日本では重ねる手は左手が上です。

 

その由来は、武士の時代に遡ります。

 

武士たちは、左の腰に刀を指し右手で刀を抜いていました。

つまり、右手を左手で抑える形は、「敵意はない」という相手を敬う心の表れだったのです。

 

 

アメリカではどうなのか存じませんが、マダムも同じようにされていました。

これこそが、オールドスクールのマナーをきちんと学んでこられた女性だと感に入りました。

 

マナー知らずと言われるアメリカ人ですが、いえいえ決してそうではありません。

 

娘たちZ世代でも、お礼状をカードで送ってくる子が意外にも多いので驚きました。

 

あるクラスに限られるかもしれませんが、ジャッキー・ケネディのような方はまだまだいらっしゃるのです。

 

 

 

一方の私といえば、立っている間、腕組み状態だったんですよ。笑い泣き

ちょっと寒かったことがいいわけですが。

いやーバケーションだし、ニューオーリンズだし、と言う感じでついつい忘れきっていました。

 

それにしても、前で両手を合わせるのと、腕組みをしているのでは相手に与える印象が違いすぎます。

 

 

腕組みじゃすごく偉そう。

ああああ、わたしったら。

 

けれどそのマダムは、わたしを咎めるでなく、腕組みなど目に入らないように優しげに話しかけてくださいました。

 

 

それで思い出したのは英国のマナーです。

 

植民地時代、ある王族を訪ねてきた方が、晩餐会のお席で、指先を洗うボールのお水を飲んでしまったそうなんです。

まあ、無理もないですよね。

日本にだって英国式の食事をする機会は長い間なかったわけですから。

 

それを見た王様だか女王様は、さりげなくすましてそのお水を飲んだとか。

 

他のゲストたちが同じように習ったのは言うまでもありません。

 

 

ゲストに恥をかかせない。

しかもお国が変われば変わるマナー如きで。。。

 

それがマナーの究極でなのです。

 

 

 

 

蛇足ですが。。。。

 

 

英国で、古式ゆかしきマナーを重んじる召使がいるような家にお招きをされ、みんなでお食事をいただく際のマナーでなるほどと思ったのがあります。

 

給仕をしてくださる方にいちいち「ありがとう」と言う必要はないことです。

ただ、感謝の気持ちを込めて目をさらっと合わせればいい。

それも毎回でなくてもいい。

 

 

飲み物、前菜、主菜、デザートなど何度もサーブいただくその度ごとに、その家の給仕に「ありがとう」と言うのではゲストに気を使わせてしまう。

だから目配せだけでいい。

 

 

 

それは自分自身でお皿に取り分けることも同様です。

ホテルなどでの正餐のパーティとは違い、給仕が持ってきた大皿から食べられる分だけ自分で取るのです。

 

これはイートンなどの王侯貴族の子息が通う寄宿学校の食事も同様です。

その代わり、とりわけた分は全部残さず、食べなくてはいけないのがマナーです。

 

 

これは、のちに食器を洗う際の手間を省くことにもなります。

皿に残された残飯整理をする必要がなくなるからです。

 

 

大切なゲストに気を遣わせない。

また、自分の従業員の無駄な手間も省く工夫。

 

そう考えると、マナーって必ず由来や理由があり、とてもよく考えられたものなんだなと思いました。

 

 

 

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まるで砂漠のようなビーチがあります。


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最初は、できないものがあってもだんだんできるようになるし、わたしは彼女のワークアウトで太ももとおなか周辺がスッキリしました。