ニューヨークで鍛えられたこと | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

ニューヨーク暮らし35年目に突入しました。

 

 

そして、Rish NY /リッシュニューヨークを立ち上げて13年目に入りました。

 

 

 Rish NYインスタグラムより

外は高層ビル群が眩しく輝かしい

けれど内には闇を抱えた人が多い

それがニューヨークかもしれないなと思います。

 

 

 

 

今でこそJFK空港に降り立つと我が家に帰って来たと感じるようになったけれど。

最初の10年はLOVE & HATEの関係でした。

 

イヤなこと満載。

 

何かにつけて

日本ならこうなのに、

どうしてこの国は、と

逐一比較していました。

 

だったら日本に帰ればいいのに。笑

 

 

それなのに数年以内には

エンパイヤーステートビルから

飛びおりる覚悟で

アパートを購入しました。

 

ニューヨークは不況にあえぎ

治安の悪さ、税金の高さに

辟易した富裕層や大企業が

どんどん他州へ流出していた頃でした。

 

ちょうどその頃、セントラルパークをジョギングしていた女性がレイプされ、半殺しの目に遭うという事件が起こりました。

 

ニューヨーク中が震撼した事件でした。

 

犯人と確定された黒人の5人のティーンたちを糾弾するため、トランプは新聞に一面広告を出したほど。

 

 

 

でも、10年以上経って、分かったんですよね。

その5人は実は無実だったこと。

別の犯人が自主したことなどが。

 

 

DNA検査でそれが証明されました。

 

 

あのときは、まだ人種差別が

根強くありました。

 

 

一方、公園にも行けないこの街は

破産しかけ、橋さえ売りに出されそうになった

70年代のように戻っていくのかしら。

 

後のデトロイトみたいに

人が住めないエリアが

さらに増えて行くのだろうかと

心底不安になったものです。

 

 

当時、新聞社にいたので

普通に住んでいたら入って来ないニュースが

どんどん入って来て、

不安にさらに拍車がかかったのです。

 

それなのにそんな街に

アパートを購入すると決めた 笑

 

 

そのときの気分は

笑われるかもしれないけれど

命がけでした。笑

 

 

でもあの頃ニューヨークに住んでいた人は

みんなどこかで、何があっても不思議はないと、

死を覚悟していたんじゃないかな。

 

 

そんな共通点があるから

ものすごい連帯感を感じるんだと思うのです。

 

 

わたしも、いつまでいられるかわからないけれどビザが続く限り、できる限り、ここで挑戦してみたいな、と漠然と思ったんですよね。

 

 

何に、挑戦?

 

 

 

自分に。

 

 

 

だったら、まず足もとをかためるため

高い家賃を払い続け

税金面でなんのメリットもないより

税金で控除される購入の特典を

利用しようと思ったのです。

 

 

当時、お世話になっていた新聞社は

数年後オフィスを閉め

アメリカから撤退しました。

 

 

が、当時、いっしょに机を並べていた人たちは

今でも同時代をシェアした同志だと思っています。

 

みんなには本当に支えてもらいました。

 

 

大変なことがふりかかってきても

冗談に換えて笑い飛ばせる人が多かった。

 

 

中には有名レストランの、スーシェフ(シェフの次の位のシェフ)にまで上り詰めた女性などもいらして、現在もそれぞれ違う分野で活躍されている人が多いんですよね。

 

 

今、思うとあの時代が

人生で一番辛くて楽しかった時代

 

 

楽しいことは日本で経験した10倍、でも、辛いことも日本で経験した10倍で跳ね返ってくる

 

 

そんなふうに最初の5年を過ごしたことが

今のわたしを支えてくれていると思います。

 

 

そしてそれから、

人生は加速度をつけて展開をはじめ

結婚、出産、そして12年前に起業。

 

 

東日本大震災の直後、

海外から何ができるかと考え

最初は赤十字などにまとまった寄付をしました。

 

が、被害があまりに甚大で

お金がどう使われているか

わかりにくい状況でした。

そのことに業を煮やし

今度は清水の舞台から飛び降りるつもりで日米で起業。

税金を国に払うことで役立ててもらおうと思ったのです。

 

海外に住んでいることがあのときほど

歯がゆいことはありませんでした。

 

こうして、ニューヨークから

新進デザイナーのファッションを

直輸入でご紹介する

オンラインストアRish NYを立ち上げました。

 

実家が繊維関係の自営業をしていたので

ファッションは

物心ついたころから大好きでした。

 

靴の底ばり、スタイリング

撮影のキャスティング、立ち会いから原稿書きまで

何から何までやったファッション誌での経験も役に立ちました。

 

 

 

母国に税金を払い、

そこから役立ててもらうのが一番と思ったのです。

 

でも、もしわたしがずっと日本に住んでいたら・・・

 

 

自分名義の不動産を購入することはなかったでしょう。

 

まして国のために、お役に立ちたいだなんて

だいそれたこと、としか思わなかったでしょう。

 

 

一度、エンパイヤステートビルから

飛び降りるつもりで

二度目は清水の舞台から

飛び降りるつもりで行動ができたのは

ニューヨークが鍛えてくれたから。

 

 

 

 

今は、日本での消費税にちょっと苦しみながらも

がんばっています。

 

 

福島県第一原発6キロ圏内に施設があった

知的障害者の方々が暮らされる「東洋学園」には

会社として、それが難しいときは個人で

仮設住宅から出られるまでご寄付をつづけてきました。

 

 

これを続けられたのも本当にみなさんのおかげです。

 

 

 

特にこのブログを通じて、

たくさんのお客さまとお知り合いになれました。

 

また、みなさんに支えられ、

そのことへの感謝の気持ちは

1日たりとも忘れたことはありません。

 

 

 

どうぞこれからも引き続き、末永くよろしくお願いします!

 

心から感謝をこめて

 

コモンるみ

 

 

 

 

 

 

 

 

!別ブログでファッションのこと、プライベートなことなどを書いています。

よろしければこちらもお立ち寄りください。

 

結婚記念日で行ったレストラン。すごい場所にありました。

 
 
 
 

 

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