チャリティ適齢期 日本の常識アメリカの非常識 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

ニューヨークで暮らすようになって
日本で非常識だと思っていたことがここでは常識で
日本では常識だと思っていたことが
ここではまったくもって常識とはいえない、
ということをたくさん経験しました。



 通っていた歯医者さんのある五番街のオフィスから



チャリティやボランティアに対する考え方はそのひとつです。

日本でよく耳にしたのはチャリティやボランティア活動に対する不審感です。

チャリティは偽善、うさんくさい、ボランティア活動はダサいという声も
つい数年前まで身近なところでよく聞きました。

一方アメリカでは、チャリティやボランティア活動は物心がついたら
息をする自然さでする身近なものと考えられています。

こういってしまうと
日本人の心が狭いといいたいのか、とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。

いえ、違います。
それどころか逆です。

日本人はもともと自分の国、地元、身近な人に対する思いはとても深いと思います。
他者への思いやりを表すのが上手で
これほど礼を尽くす国民もないといっていいぐらい。

違いは、宗教的なこともありますが主に国のシステムが違うことが発端になっているのです。


アメリカを含む他国と比べると日本の国のシステムは
多くの人が想像されている以上によく出来ています。

なんだかんだいいながら、
(一部自営業の人は脱税がしやすいのは事実ですが)
税金もきちんと払う(払わざるをえない)システムができています。

最近日本は負債を抱えているといっても
自国の国債の多くも国民が所有しているため
ギリシャやアイスランドのように破綻の危機に追い込まれる可能性は大変に低いです。

そして国の保険制度や教育制度はいまだにすばらしく
わたしたちは本当に守られているといっていいのです。


つまり国内にさえ住んでいれば国がたいていのことはしてくれるので
個人でボランティアをしたり、
非営利団体をサポートしたりしなくてもちゃんとまわっていく。

だから日本人の気持ちはチャリティに向く必要がなかったのです。

ところがアメリカは違います。

イギリスから独立した出発時点で、
これまでさんざんイヤな目にあってきた権威(主に王政)を
信じないところからスタートしたのですから。

政府は小さいほうがいいというのは共和党の人たちが大好きな言い分です。
だから大きな政府でなくてはできない国が保証してくれる健康保険もなかなか実現しませんでした。

非営利団体がアメリカにめちゃくちゃ多いのも、
とどのつまりは国には任せておけないという裏返しなんです。

国のすることは信じられない。
だから税金を払うより、
税金から控除してもらって
その分を自分が信じることをしてくれる非営利団体に寄付をする。

一方日本政府はちゃんと税金を払ってほしいので
控除の対象になる非営利団体は本当に少なく基準はめちゃくちゃ厳しいのです。

一方、アメリカ政府を信じてないのは個人ばかりではなく企業も同じです。

たとえばわたしたちがお世話になっているアップル社の創設者はアメリカ人です。
本社もカリフォルニアにあります。

でもアップル社はアメリカで
何ビリオン(何千億円単位)という巨額な税金を払ってないんですよね。
アメリカでは法人税は最高35%、それを巧妙に逃れ
12.5%ですむアイルランドの税制を利用しているのです。
(記事参照

グーグルも同じです。
国を、いえ世界を代表するといっていい会社がその国に税金を払わない。

トヨタが日本に税金を払わなかったら・・・
考えてみてください。

つまりチャリティが発達しているのはそういう税制面での違いも大きく影響しています。

ちなみに、ここまで税金を逃れているアップルですが
チャリティに貢献しているという話しも聞きません。

マイクロソフトのビル・ゲイツさんやウォーレン・バフェットさんが
世界のGivingを牽引する一方、とても残念なお話だと思います。


国が信じられない国民が多い国
税金を逃れることばかりを考える国民が多い国はヤバいです。
ギリシャ、それに続くイタリア、スペインのようになってしまいます。


国や政府に批判をするならまずは払うものを払ってから。
それで発言権を与えられるというものだとわたしは信じています。


日本人はお上、他人に対する信頼や思いやりが深い国民です。
助け合い、共同体意識も強い。
江戸時代までの権威(徳川幕府)が長年いいふうに民を治めていたからでしょうか。

鎖国が解けるまで、家にカギをかけるという習慣もなくても
安心して暮らせる世の中だったんですものね。
プライバシーの観念もありませんでした。

ご近所は自宅の延長。そんな感じでしょうか。

ただ、長年の鎖国の影響で島国意識が強く
外という意識が自国民以外を排除する意識はいまだに根強く残っているようです。

それが海外で困っている人たちをなんとかしようという
個人レベルでの意識の希薄さに繋がるのかもしれません。

国がなんとかしてくれるだろう。。。。

でも内側だけを見ていてはやっていけないご時世になってしまいました。




で、今日は何を言いたかったのかというと。。。
(・_・;)

東日本大震災をきっかけに
世界中が手をさしのべてくれたあの感動を忘れずにいたい。

日本人にも危険が及んだISISの身の毛もよだつ経験を
のど元過ぎても忘れずにいたい。

世界の重要なメンバーとして
わたしたち個人も小さな一歩、身近なところで始められることでいいから
一歩を踏み出していくことができるといいなぁと思うのです。


チャリティ適齢期はない
思い立った今が吉日

ということで。。。。





ところで、昨日、オバマ大統領が武力を行使せずに、イランとの核合意にこぎつけましたね!

オバマ大統領は就任直後のあの100年に一度の大不況を納め
キューバに続き、イランとも執念の交渉を実らせました。
そしてユニバーサル・ヘルスケアも実現!
そうだ、ゲイの結婚も全州で!

まさに次々と。
ホントすごいです。

これでシリアのISISとのからみも微妙に変わって行くかもしれませんね。
何せ、アサド大統領率いるシリア政府はイラン同様シーア派ですが、反するISISはスンニ派です。

今アラブ諸国はシーア、スンニに分かれて入り乱れとても複雑です。
イランとアメリカの核合意がきっかけでアラブ諸国の平和がいい方向に進むといいなと願ってやみません。

このあたりのことはぜひ近いうちにあのセスくんがらみで書かせていただきたいと思っています。

(日本をも震撼させたISISのインパクトのほとぼりが醒めるのを待っていました)


ニューヨークにお住いのみなさま、今日は蒸し暑かったですね。
日本も各地で暑くなってきているようですね。

どうぞ体調をくずされませんように。

ではではまた明日!



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