(記事一番下の動画を見た人からの感想)
What a reminder that happiness is a choice not a situation."
幸せは選ぶものであっておかれた状況ではないということを思い出させてくれた。
少し前になりますが、先月仕事で帰国した際、お約束の、Rish NYのキャンペーンから上がった義援金を、みなさんからいただいた真心に包み、大切にお届けしてきました。
現在いわき市に仮設の施設を構える東洋学園でのことはすでにご報告させていただいた通りです。
今日はその日お目にかかった4人の素敵な女性たちのことをご紹介させてください。
これまで3度、いわき市にお邪魔しましたが、訪れるたびにわたしにいわき市の現実と取り組みをご紹介くださったのが、田中由里子さんです。
いろいろなところにわざわざアポイントメントをとって連れていってくださり、いろいろな方に会わせてくださり、今福島で、いわき市でどんな状況にどう対応されているのかを逐一ご紹介くださいました。
そんな由里子さんとは震災後にコメントがきっかけとなってご縁をいただきました。
こうして行動を起こすことができたのもひとえに由里子さんのお導きあってのことなんです。
本当にありがたいです。
今回は由里子さんがずっと尽力してこられたボランティア・ティームでいっしょにご活躍されている3人の方をご紹介くださいました。
それぞれ、原発より10キロ圏内にある浪江町からいわき市に避難してこられた震災時に甚大な被害を被った立場の方々です。
ですが、他のもっと大変な立場にある方々のお力になろうと尽力されています。
ご主人は今も第二原発で働かれている菅野美智子さん。
震災前は、子供対象の英会話教室を主宰していらして200人の生徒を抱えていた山本博美さん。
キムタクのウェットスーツを作ったこともある千葉伴子さん 。
真ん中にすわれといわれ、わたくしで~んとすわっております。
遠慮気味のみなさんに恐縮してしまいます。
写真左から菅野美智子さん、田中由里子さん、わたし、山本博美さん、千葉伴子さん
波江町は、海外沿いの津波の被害に加え放射線量も高く、多くの方は2、3日のつもりで家を出たまま戻れないで現在に至ります。
山本さんもそのお一人です。
家はそこにあるというのに戻ることはできません。
けれど山本さんの決断と行動は早かったです。
早い時期にいわき市に家を購入し家族でお引っ越しされ、今はまた英語教室も始められ、新しい環境で人生を歩み始めていらっしゃいます。
あのとき決断を迷っていたら、今ならいわき市の不動産は高騰してしまった後なのでとても買えなかっただろうとおっしゃっていました。
学校の前に家を買った利点もあり英語の生徒さんも少しずつ増えているそうです。
今年は、ご家族全員でパリに旅行もされたそうです!
いぇ~い!!!
山本さん、そうこなくっちゃ~。
山本さんの切替えと決断の早さ、前をしっかり向いてオンとオフをしなやかに生きるワザには感服させられました。
菅野さんと千葉さんのお宅は海に近かったため、津波で流されてしまいました。
菅野さんは震災直後、第二原発で働かれているご主人と4日間ほども連絡がとれなかったといいます。
その間、どれほど不安なお気持ちでいらしたことでしょう。
今でこそいわき市に家も買われ、ご主人さまと今まで通り仲睦まじく暮らされていますが、いまも、時々そのころのことを思い出してしまうと、ちょっと辛そうにおっしゃっていました。
前だけを向いて進む、と口でいうのは簡単ですが、筆舌に尽くしがたい思いで今も暮らしてらっしゃるのだと思います。
たまたま、すでにご自宅に帰られていたご主人さまにひと目お目にかかることができました。
とても柔和でやさしそうなご主人さまでした。
今も第二原発で働いてらっしゃいます。
見るからにご健康そうでそのお姿を拝見することで、直感的にきちんと守られ管理された場所で働いてらっしゃると感じほっといたしました。
寡黙で多くを語らない千葉さんは、わたしにパスポートカバーをプレゼントしてくださいました。
懐かしい感じのする和風。心のこもった贈り物をいただき感激です。大切に使わせていただきます!
ひと針ひと針がこれ以上完璧は望めないほどきれいに目がそろっています。
かつてお住いだったエリアがサーフィンのメッカだったこともあり、有名人たちがお忍びでよく来ていたそうです。
そのうちの一人、木村拓哉さんのためにウェットスーツをお作りしたこともあるそうです。
千葉さんと菅野さんは、いわき市の仮設住宅にお住いの方々といっしょに「浪江ピースの会」を作って活動をされています。
浪江から避難されてきた方々は、一般の仮設住宅と違い、市内の民間住宅にバラバラになって生活してらっしゃり、孤独になりがちです。
ふるさと浪江に戻れる日が訪れるのかどうかもわかりません。
浪江を愛するあつい思いを胸に毎日を生きてらっしゃり、美しいその町の存在を一人でも多くの人に知ってほしい、覚えていてほしいと手芸品を作り始めたのです。
詳細は、Facebook「浪江ピース」をご覧ください。
まだまだ大変なこともたくさんあるかと思います。
わたしたちに何ができるのか見当もつきませんが、微力ながらも定期的にいわき市におじゃまさせてください。
これからも心の中で手をちぎれんばかりにふって応援しています。
こうして星の数ほどあるブログの中から今日、ここにたどり着いてくださったみなさまとのご縁もずっとずっと大切にしていきたいと思います。
どうぞこれからも末永くよろしくお願いします。
追伸/
素敵な「ハッピー」を福島から見つけました。
福島のみまさま、気持ちがほっこりする動画を世界に発信くださりありがとうございます。
その「ハッピー」の重みが分かるだけに。
こちらは、みなさんご存知のオリジナルです。
ファレル・ウィリアムズのオリジナルのハッピー
最後に
NYで親しくしていただいている友人のご主人さまはコロンビア大学で放射線の研究をされている研究者です。毎日のように指にサックをはめて放射線を使い研究されています。
そのご主人さまが、日本で大変な騒動になってしまった鼻血のことについてこんなコメントをくださいました。ご参考まで。
放射能と鼻血のことですが、主人が言いますに、急に多量の放射能を浴びると、鼻血が出る可能性はあるらしいとのことです。
しかし、少しづつ長期にわたって浴びて、ある日突然鼻血が、というのは、放射能が原因の症状とは思えないので、放射能以外の有毒な物質も風に乗っていろいろ飛んできてますし、まず思い込みなしで、原因を調べるべきでありましょうとのことでした。
つまり、例のまんがでは、一度に多量の放射線を浴びた可能性はないわけですから、きっと別の原因があるのだと思われる、ということです。