本来だったら今日がホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド東京千秋楽だったのに。関東は雪…。
忘れてしまわないうちに、2幕の感想を。
ほぼほぼ、春馬さんの登場部分だけです。
思いっきりネタバレもしてますし、思い込みと勘違いもたくさんありそうですが。
まあ、まあ…。
オープニングからの、ザ・マンがスワローに古いトンネルに隠した物を取ってきて欲しいと頼むところから始まります。
特別な事情があるなら、戒めを破ってもいいからと唆しますが、2人であの美しいナンバー
「恐れないで」を歌います。
春馬さんの、溜めた、少しハスキーなファルセットの優しい歌い出しから、本当に夢のように美しいです。
2人の周りがホワッと輝きを増すように、見えるくらい。
これ、歌い終わり拍手あっても良いと思ったんですけど、一回も拍手出来なかった…。
この先地方公演で、出来たら拍手したいな。
状況からすると犯罪者が、自分の目的のために、痛いけな少女を騙して危険なところに行かせようとしてるんですけど、春馬さんが相手だとすっかり信頼し合っているようにも見えてしまう…。
しかも、エイモスが来たら上手く言ってバイクで送ってもらえ、とか言うし。
普通に見たら、酷いヤツですよね。
でもそのクセに、いざスワローがエイモスに話を持ちかけてると、スワローがエイモスに何かされちゃったらどうしよう〜、とかってヤキモキする、3人で歌う
「キス」
この時の納屋の中のザ・マンの外を伺う姿勢がまさにストーカー…。
スワローも、エイモスを唆しながら少女から女性へと変貌していく兆し。
ザ・マンは過去に好きな女性を誰かに取られた事があるみたいな…。
スワローの事だけじゃなくて過去のことも思い出して、身悶えするザ・マンの苦悩が痛々しい。
ここのザ・マンとエイモスの高音域での掛け合いがスゴくて。
トンちゃんでも苦しそうですもんね。
そして、スワローが隠してあった銃を持って納屋を訪れると、ザ・マンは何かして欲しいことはあるかとスワローに尋ねます。
弟に何故猫を死なせたのか、説明してやってくれと懇願され。
「アニークリスマスⅡ」
また口から出任せで誤魔化そうとするも、失敗。
表情がくるくる変わって、楽しい。
シンシア・コンサートでも思ったのですが、春馬さんの低音の魅力、発見!
毛深い堕天使〜よ。
良い声だなぁ。
誰だって死ぬって事。
死ぬことに特に理由はないって事。
「この世界は複雑なんだよ。
物事はただ起きる。
酷い事が訳も分からないままに。」
今の状況を言っているようで、身につまされます。
本当に。
帰ろうとするスワローの手を必死に追いすがって捕まえて、恐る恐る聞いてみる。
お母さんに尋ねる小さな子供みたい。
「おやすみのキスをしてくれる?」
切ない。
スワローはザ・マンをキリストの再来だと信じてるから、愛してると言ってくれるけど、自分は騙してるし。
最後、本当はザ・マンが殺人犯だと気付いても敢えて私が守るから、と言い切るスワローに
「俺が5年間刑務所にいたって言ったらどうする?」
足の怪我は警備の緩い病院に入るために自分でやった傷で、手も逃げる時に有刺鉄線で着いた傷だって告白するけど、そんなの信じないって言うスワロー。
あなたを許します…。
この時はもう、信仰としてのイエス・キリストへの愛からザ・マン自身への愛へ変わっているんですね。
多分。
2人のお互いを思っての掛け合いが、大迫力で、会場全体が息を飲んで見守る最大の見せ場。
ザ・マンの苦悩する姿、スゴイです。
スワローから離れて舞台中央でエビ反って(イナバウアーして)藁に倒れ込むところとか、春馬さんの舞台の演技では一番好きなラスコリニコフに通じるような。
なんて苦悩する芝居が上手いんだ。
とにかく凄い。
ラスト、ザ・マンとスワローがお互いを思って歌う
「誰もあなたのように、見てくれなかった。」
スワローはキリストとしてではなく、ザ・マンを愛し、必要とし、ザ・マンもスワローを愛し離したくないと思う…。
大切すぎてキスも出来ない。
でも、ここを去らなくては。
切ない、切なすぎる。
宣伝コピーにもあった
演出の白井さんが今回、一番見せたいもの、と言っていた
「誰も、私を、俺を、見てはくれなかった。
ーあなたのようには」
お互いだけが、って言う気持ちが2人から伝わってきて泣けましたよ。
街の人たちに追い詰められ、スワローに、君を人質にする、と言って1人で外に出して、納屋に火をつけて中に入っていくザ・マン…。
きゃー!
初日は、うひゃ〜、また焼け死んじゃうよ〜。
と絶望しましたが、どうやら逃げ延びた模様。
子供たちにとっては、ホンモノのイエス・キリストだったし、スワローにとっては…。
子供たちの歌声で、また泣けるなぁ。
春馬さん、今回は何の動物をモチーフにしたんでしょうね。
ラスコリニコフは蛇。
田中くんはペンギンでしたが。
見たところゴリラとか、オランウータンのような…。
ケダモノって度々言ってるけど。
以前春馬さんがモノマネしていたイケメンゴリラ。
あれも役作りだったのかしらね〜(笑)
春馬さん、成熟してきたなぁ。
今まで様々なミュージカル を長いこと見てきましたけど、あんなに演技でも歌でも魅せられる人って他にいないと思います。
贔屓目もあるけど。
こんなに歌えるようになるとは思ってもみなかったし。(失礼な)
初日から見ても進化してたし。
変わってたし。
歌はもっと上手くなるだろうから、今後も楽しみでしかないです。
だから、まだ、地方公演。
観せてください!






